え、民族音楽だったの!?世界のピアノ曲は有名クラシック

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クラシックといえば、バレイ、オペラ、オーケストラ。そのスケールは壮大ですよね。

とはいえ、作曲家やその時代背景、ピアノそのものの構造により、その曲風は大きく異なります。

人が集うところに音楽あり。

そんなピアノ曲の中には、遠く昔の民族の踊り起源になっている楽曲がたくさんあります。

ワルツ、ファンタジー、ノクターン、ロンド、ラプソディ。

この記事では、多彩なクラシックピアノ曲の中でも特に「とある地域」にゆかりのある名曲の数々を紹介します。

ガヴォット:16〜18世紀のフランス舞踏曲

ガヴォット(ガボット)、あなたはどの曲が思い浮かびますか?

フランスの農民のフォークダンスが発祥とされ、安定の4拍(4/4または2/2拍子)が印象的です。

ピアノ曲としては、ペダルを使わないゴシックなとの構成や安定的リズムから、初級段階から取り組みやすい曲です。

ガボットの名曲:

ゴセックのガヴォット:「フランス交響曲の父」の業績をもつベルギーの作曲家

バッハのガヴォット:「音楽の父」バッハのフランス組曲第5番

ヘンデルのガヴォット:「音楽の母」ヘンデルの器楽曲作品491番

ヘンデルやバッハが活躍した18世紀、ピアノは「ハープシコード」という名前の、音域も音質も異なる楽器でした。

ピッチの高いパイプオルガン感溢れるハープシコード時代の名曲、ガヴォット。

安定の4拍子の中で遊び心溢れるスタッカートが、愛らしくもリズミカルな踊り感に直結しています。

タランテラ:ナポリ(イタリア)のテンポの速い舞曲

8分の6拍子がリズミカルな2拍を奏でるタランテラ。

なんとナポリとは別の「タラント」という街の地名に因み、その起源は古典ダンスにまで遡ります。

ピアノ曲では、ブルグミュラーが印象的ですが、欧州各地で活躍したリストなど、多くの作曲家が手がけている技巧曲です。

タランテラの名曲:

ブルグミュラーのタランテラ:ドイツ出身の作曲家によるクラシックピアノの定番25の練習曲第20番

プロコフィエフのタランテラ:ロシア出身の作曲家による子供のための作品65番

モシュコフスキーのタランテラ:ポーランド出身の作曲家によるタランテラ作品77−6

リストのタランテラ:ハンガリー出身の技巧作曲家によるタランテラ

どれも速くて、ひっきりなしの連符が際立っていますよね。中間部で一瞬優雅なシティビューを連想させる箇所もあります。

タランチュラという毒蜘蛛に因むという説もある「タランテラ」。

妖艶な響きとリズミカルな華やかさが際立つ芸術音楽です。

ボレロ:スペイン舞踊のための舞曲

情熱の赤の印象が強いスペイン。

ボレロは、闘牛の旗の赤、国旗の赤、そしてドレスの赤際立つスペインを象徴する舞曲です。

そして、ボレロといえば、スペインに程近いフランス南部出身の作曲家の代表作でもあります。

ずっしりとした安定の低音と、優美でありながらも刻む拍を確実に捉える力強さが印象的です。

ボレロといえば:

モーリス・ラヴェルの代表作:フランスの作曲家によるスペイン人役のためのバレエ曲

※source: https://www.free-scores.com

オーケストラの定番としても有名なボレロ。

スペインの情熱と軽やかなリズムとの絶妙なコラボを存分に楽しみながら演奏することができる名作です。

マズルカ:ポーランドの民族的な踊りのための舞曲

マズルカといえばショパン、そんな印象ありますよね。

確かに、ショパンはポーランド出身で、ポーランド民謡の個性が優雅の旋律に美しく共存している曲は多いです。

中でもマズルカは、顕著にポーランドの踊りのための舞曲であり、存分に民族性を引き出している曲集といえるでしょう。

とはいえ、ポーランドの民族的踊りの美しさに魅せられた作曲家は多いようです。

マズルカの名曲:

ショパンのマズルカ:快活な3拍子が際立ち、転調までもが華やかな代表曲作品7−1

チャイコフスキーのマズルカ:ロシアの作曲家による「子どものアルバム〜マズルカ」作品39−11

ドビュッシーのマズルカ:ショパンの影響を受けてマズルカを作曲したフランスの作曲家

マズルカにはリズミカルで軽快、思わず微笑みが溢れるような愛らしさがあります。

また、ドビュッシーのように、エレガントで優雅な曲調の中に愛らしいリズム感を取り込んだ作品もあります。

初期段階から比較的取り組みやすいマズルカ。

転調という難しさはありながらも、リズムに乗ってしっかりと拍を刻む安定感に乗って曲調を楽しむことができます。

アラベルク:幾何学図形や唐草模様の美術という魅力

アラベスクといえばドビュッシー、そんな印象があるかもしれません。

地域発祥の音楽、舞曲などの民族音楽ベースの名曲をベースというわけではありません。

なんとこのアラベスク、幾何学模様や左右対称のシンメトリックなデザインに因んでいま

アラベスクとはアラビア風の装飾模様のことで、幾何学模様などのイスラム美術に通ずる繊細な魅力に溢れています。

アラベスクの名曲:

ドビュッシーのアラベスク:クロード・モネの睡蓮に共通する優雅さをもつクロード・ドビュッシーの有名なピアノ作品

ブルグミュラーのアラベスク:クラシックピアノ初期練習曲の定番25の練習曲における第2番

ドビュッシーの繊細なアルペジオ、アラベスクに限らず印象的ですよね。

幾何学模様の規則正しさと、見方によるエレガントで絶える事のない連鎖の優雅さが共存する美しいメドディが際立ちます。

とはいえ、どちらも流れる旋律と、しっかりリズムを刻む拍のコントラストが明白です。

正確な拍のリズムとエレガントの芸術をイメージしながら演奏することで、その奥深さをじっくり味わうことができます。

まとめ:民族性には個性が宿る!クラッシック際立つ特性とは

これまで、民族音楽や美術模様に連動するクラシックの名曲を紹介してきました。

あなたが「なぜか惹かれる魅力的な旋律」に出会うことはできましたか?

・ガヴォット:フランス舞踏曲。安定の4拍子と軽やかなスタッカートが特徴的

タランテラ:テンポの速いイタリア舞曲。8分の6拍子の連符からは猛毒蜘蛛タランチュラに因むという説も

・ボレロ:スペイン舞踊のための舞曲。情熱感と軽やかで徹底したリズムの連呼がコラボするラヴェルの代表作

・マズルカ:ポーランドの民族的な踊りのための曲。リズミカルで軽快な3拍子は子ども向けの曲集にも多数

・アラベスク:幾何学図形や唐草模様の美術芸術をエレガントさと規則正しさの奥深いコラボ

兎にも角にも、特定の地域や業界に由来する音楽は「ならでは」の魅力に溢れています。

ぜひ、あなたならではの「個性」にしっくりするクラシック曲、今日から探してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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