ピアノの練習方法!リズム練習のやり方とその効果5選

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ピアノって、どう練習したら上手くなれるの?悩みますよね。

私も習っていた頃は、言われた通り練習するだけで「なぜ」を考えたことはあまりありませんでした。

しかし、練習のコツがわかってくるにつれて、リズム練習の成果を実感できるようになりました。

初めは終わりが見えない片手練習やリズム練習ですが、時に「急がば回れ」と言わんばかりに効果に繋がることは多々あります。

この記事では、リズム練習の先にある目的と、その目的に応じたアプローチ法をわかりやすく解説します。

なぜ弾けない!?リズム練習の先にある理想を整理しよう

リズム練習って効果あるの!?途方なく思えますよね。

残念ながら、ただ弾いていても時間が過ぎるだけで、残念ながらピアノは上達はしません。

遠回りに思えるかもしれませんが、実際の練習では、気になるポイントを意識することによりその上達度は格段に異なります。

例えば、モーツアルトのソナタを例に考えてみましょう。

あなたはどう弾きたいですか?もしくは、聴く曲の雰囲気とあなたが弾くときの曲調、何が異なりますか?

※source: : https://www.free-scores.com/

まずはどこが違うのか、その「気づき」が、あなたが思い描く理想に近づく第1歩です。

リズム練習はどう役つ!?

・横並びの音の質を揃えたい

指づかいがややこしい音並びをスムーズに弾きたい

音の飛躍が激しい移動を伴う音並びを弾きこなしたい

楽譜読みばややこしい箇所をつまづかずに弾きたい

・手から余計な力を抜き、脳や身体の負荷を取り除くことができる

結局は「スムーズに弾きたい。。」

その効果的なアプローチは、目指す目的によって異なります。

目的に応じて適切なリズム練習を取り込むことで、あなたの練習効率は格段に改善します。

以降で、具体的なアプローチを紹介していきます。

どこが弾けない!?部分を特定しよう

曲の部分により、弾きやすい箇所と弾きづらい箇所、ありますよね。

まずは、あなたにとって「弾きづらい箇所」を特定しましょう。

そして、苦手な箇所に限定し、音の変化を意識しながら集中的に繰り返します。

例えば、冒頭で紹介したモーツアルトのソナタ、淡々とパラパラ端正な音が続き、途中で左手の音が細かくなる箇所があります。

右手のメロディの背景でさりげなく左手の下の音が遷移しますが、赤枠の箇所は下の音が全て異なっています。

つまり、この1小節が、なんとなく弾いていてはなんとなくもつれる箇所になることは多いです。

従って、赤枠部に限定してリズム練習を取り込みます。

さらに、回を重ねて「音が均一になっているか、指の力加減は無理ないか」を意識して集中します。

この箇所の場合、加えて薬指の動きをスムーズにする練習も効果的です。

右も左も薬指は全般的に動きが鈍くなりがちだからです。

練習箇所を特定するコツ:

・周囲を比べて音や指の動きが異なる傾向がある

・弾いていて「弾きづらい」と感じる

このように、弾きにくい箇所を特定して集中的に練習することで「特殊な箇所」への苦手意識を克服することができます。

指の動きは左右異なる!リズムは片手ずつ練習しよう

右と左、どっちみたらいいの!?困りますよね。

そうなんです。つまり、練習の際に右か左、どちらかを見ることに集中できる環境に難易度を緩和しましょう。

まずは、右だけ、左だけ、でバラバラに弾く練習をします。

ピアノ演奏において、旋律と伴奏など、右手と左手の役割は別になることは多いです。

例えば今回のモーツアルトソナタでは、左右が繋がってアルペジオのような美しい旋律を奏でる箇所があります。

右手の旋律と左手の旋律は、爽快でありながらも少しずつ遷移していてややこしく見えます。

つまり、なんとなく弾けるけれど、スムーズではない、、、なんとなく指が定まらない箇所になることは多いです。

従って、右手と左手を別々に分割して練習します。

すると、音の遷移の中でそれぞれ変わらない箇所があることが確認できます。

つまり、左右それぞれ指を見なくても弾ける箇所が特定でき、左右交互に視点を運びながら弾くコツを掴むことができます。

さらに、リズム練習により、左右の音の掛け合いを滑らかなメロディとして繋げることができるようになります。

片手練習の法則:

・メロディラインに左右されなず、右手/左手でそれぞれ弾くパーツであること

・変化の中にある不変を見つけ、弾くのに楽な手の位置を見つける

かくこのように、左右に分けて集中的に練習することで、結果的に連続する左右のメロディを繋げることができるようになります。

見ないで弾ける!?指が覚える感を育てよう

指を見ない、楽譜を見ない、、あなたはどちらですか?

当然、指を見ると楽譜は見ることができず、楽譜を見ると指を見ることはできません。

とはいえ、楽譜には1音1音の情報だけではなく、曲の雰囲気を構成する細かな情報に溢れています。

つまり、楽譜の情報を見ながら、表現を意識して弾けるように練習します。

例えば今回のモーツアルトソナタでは、瞬間的に左右双方に注意を払う情報が多くなる箇所があります。

右手は優雅で繊細、そして軽くスタッカートで予告をしてトリルでその軽快さを際立たせて休符で次の変化を仄めかします。

一方、左手は水面の波紋のようにさらさら軽快な音を補佐しつつ、右手のトリルの山場と同時に変化に切り替わります。

つまり、優雅な右手とややこしい左手、相反する動きをさりげなく弾きこなすことが難しい箇所になりがちです

従って、左右が独立しつつも、際立つ山場にピッタリのタイミングで軽快さを表現できるよう練習します。

指を見ないで弾くには:

・曲の全体感と、特定の箇所の表現としての曲調に意識を向ける

「指が覚える」という感覚は、コンピュータのブラインドタッチに似ています。

画面を見ながらブラインドタッチができると、指の位置を意識せず文章を考えながら指を動かすことができるようになりますよね。

指の練習を重ねることにより、曲調に意識を集中してピアノを演奏することができるようになります。

音には粒がある!?音色に集中しよう

音の粒をそろえて弾く、、、、イメージ湧きますか?

モーツアルトやシューベルトの生きた18世紀後半のピアノは、音を伸ばすペダルの機能はほぼありませんでした。

代わりに、細かい音を繊細に並べて音が伸びているような遷移を表現する音並びは非常に多いです。

同じグラスを隣り合わせて並べると、1つからは想像できない輝きや反響音を奏でますよね。

ピアノでは、異なる指でも音色を均一に並べることで、透き通った音響を連想的に印象付けることができます。

例えば今回のモーツアルトソナタでは、典型的でかつ軽快なスケールが連続する箇所が幾度となく連続します。

右手の細かな音の連続、どの音も均一で美しく淡々と高低音間を遷移していますよね。

このパラパラシンプルで繊細な音並び、1音1音にムラの無い音を連蔵句的に奏でることの難易度はかなり高いです。

なぜなら、手の指はどれも、長さも力加減の強さも太さも全て異なるからです。

鍵盤には白鍵と黒鍵があり、その距離は一定ではありません。

そして、ピアノを弾くあなたのの指も、どの指も同じ加減で弾くことは容易ではありません。

つまり、弾く力加減やリズム感の度合いのバランスをと唱えるリズム練習は非常に効果的です。

いかにあなたの奏でるピアノの音が「均一なハーモニー」を奏でることができるか、その「質」への集中があなたの演奏表現を左右します。

どの指でも同じ音色を奏でるよう意識することで、弾いている指を意識させない演奏が可能になります。

音の粒を揃えるとは:

・指や鍵盤の不均等に依存しない音色を奏でることができること

・指や手の形に依存しない独立した音並びの表現がキモ

同じ音色の音、は、一見、簡単なように聞こえます。しかし実際、シンプルだからこそ難しい。

当たり前のように繊細な音を表現するには、指が独立して奏でるための細心の練習が欠かせません。

安定の速度は絶対!両手合わせは弾ける速度から始めよう

あなたが思い描く曲のイメージ、早く表現したいですよね。

ピアノの演奏、両手合わせの初めの頃は特に、弾ける箇所は早く、弾けない箇所は遅くテンポがぶれがちです。

これは、イメージ通りに弾きたい想いが先行するものの、実際指がついていかないことによる歪みです。

クラシックピアノにおいては特に、この「テンポの歪み」は、あなたの演奏を決定的にマイナスに印象付けることになりかねません。

まずはあなたが全体を一定の速度で弾けるテンポで始めることで、安定感ある優雅な雰囲気を表現することができるようになります。

曲には、変化があります。

あなたにとって弾きやすい箇所、弾きづらい箇所は、どの曲でもほぼ必ず存在します。

無理せず、安定的に弾ける速度から始め、苦手な箇所を特定しましょう。

そして、部分的にリズム練習などを取り込み、指の苦手意識を克服して、徐々に全体速度を理想に近づけていきます。

均一速度を保つには、メトロノームを使うのも良いでしょう。

一定の速度についていけない箇所は、そのままあなたが苦手とする箇所でもあります。

曲の安定感を育てるには:

・何なく弾ける速度で弾けることで表現の余裕を育てることができる

あえて機械を取り込むことで、自分では気づかない速度の歪みや、苦手になりがちな箇所を発見できる場合があります。

まとめ:「急がば回れ」効果的なピアノの練習方法とは

これまで、譜読みから曲を仕上げるまでにあたっての練習のコツを解説してきました。

・部分を特定する!弾き流していても上達しない

・練習は片手ずつ!音と指の動きを分解し、「変わらない箇所」を起点に、弾くのに楽な手の位置を見つける

・指は覚える!ピアノのブラインドタッチにより曲調に意識を集中できる

・音の粒子に注目!手と鍵盤と指の個性から「同じ」に見える音ほど実装が難しく、弾く指を意識させない演奏がキモになる

・キメ手は速度!上達のカギは、安定的に全体を弾ける速度から始めて平衡感覚のレベルを上げていくこと

あなたが今直面している曲において、表現したい目標はどこですか?

音の飛躍、切ないまでの絶妙で巧妙な音の遷移、そして音の質。。。。

音色の奥は深く、その表現はあなたの感性に寄り添い無限です。

ぜひ、あなたの表現に寄り添うアプローチやリズム練習を取り込み、魅力的な演奏への意識を今日から高めてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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