
できるならオリジナルで演奏したい!そんな想い、ありますよね。
そして、譜読みの感覚を考えると「ハ長調の曲なら!?」と思うかもしれません。
確かに、ハ長調の曲は譜読みという意味ではしっくりきやすいです。
実際に、多くの曲が「簡単アレンジ」としてシンプルに、そしてハ長調に転調された楽譜は多いです。
とはいえ、転調すると音のトーンが変わり、曲調が変わって聞こえることも多々あります。
せっかくなら、雰囲気のなるべく変わらない方がいいですよね。
ということで。元の曲も波長の曲のイメージと実際に奏でる曲、集めてみました!!
その幅は、弾きやすい曲から高度な技術を要する曲までベスト7厳選!!!誰もが1度は試してみたい名曲ばかりです。
もくじ / Table Of Contents
初心者王道:エリーゼのために(ベートーベン)
誰もが耳にする穏やかで優しい名曲、エリーゼのために。
初心者の段階から挑戦しやすい曲でもあります。

難聴に悩み、月光など重々しい曲のイメージも多いベートーベン。
ハ長とはいえ正確にはイ短調。とはいえ、誰もに親しみのあるこの曲は、切なくも美しい明快な旋律で構成されています。

※source: https://www.free-scores.com/
全体的に穏やかでありながらも、軽く雰囲気を変えて盛り上がるオクターブ移動!!
中間部は、淡々と押し迫るような左手の8分音符が印象的です。
そして盛り上がるクライマックス!煌びやかな右手の高音が映える見せ場を経つつも、冒頭の旋律にもどり穏やかに終える末尾。
まさに起承転結のストーリーを描いたよう、、、とはいえ一貫のハ長。安心して読み進められる名曲です。
なんと、元々は「テレーゼ(Therese)」さん宛という説もありながら、なぜか「エリーゼ(Elise)」さん宛に、、、なんていうエピソードも愛らしいですよね。
ふわふわと誘われるように弾いてみるのにもおすすめの1曲です。
練習しながら名曲!?アヴェマリア(バッハ)
バッハといえば、規則正しい音運びとパイプオルガン的壮大な響き。。。そんな印象ありますよね。
確かに、インヴェンション2声・3声、そして平均律。
どれも、規律をまさに表現したかのような、整然としつつも厳かな雰囲気に溢れています。

厳かな雰囲気のバッハの名曲といえば、カノンのイメージも強いです。
しかしなんと、規律ど真ん中の平均律曲集、冒頭第1曲の前奏曲(プレリュード)が、アヴェマリアです。
同じような安定のトーンで淡々と続く伴奏部になるピアノ部。
対比するように、優雅にスラーの効いてる旋律。
伴奏のように奏でるピアノ部は、左右を繋いで流れるメロディを淡々と奏でる、音の質に着目できる一曲です。

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パイプオルガンと共通するような、フルートとのアンサンブルはいかがでしょうか。
ピアノアンサンブル譜の場合、ピアノ演奏者にとっては、調の変わらないフルートやヴァイオリンン譜がみやすいです。
中間部に多少の変化や臨時記号(シャープ♯やフラット♭)があるものの、音の粒を揃えることに集中できる1曲です。
リズミカル堪能の小曲集より:アラベスク(ブルグミュラー)
ブルグミュラー25の練習曲、愛らしい小曲品集で有名なブルグミュラー。
どの曲も、思わず抱きしめたくなるような優しく温かい曲風でいっぱいです。

中でも、2曲目のアラベスク。16分音符の練習曲的運びが、右から始まり中間部では左手に。。。
美しい中にも、指のもつれを誘うような、指の独立感を促すような、練習曲的な要素が存分に盛り込まれています。

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なんといっても安定のハ長調。楽譜の読みやすさはありながらも、5本の指をフルに使う音並びになっています。
さらに、スタッカート、和音、スラー、連符。練習曲的要素が愛らしくもふんだんに散りばめられています。
指依存による音のムラの緩和を鍛えながらも、愛らしさを醸し出すノリを実感しながら楽しむことができる名曲です。
物憂げでアンニュイで眠りそう!?ジュトゥヴ(サティ)
心地よい束の間の昼寝時間、、、、そんな表現がぴったりのサティのアンニュイ感。
フランスの作曲家であり「音楽の異端児」と評されたサティ。
その独創性は、甘くも優雅な「あなたが大好き!」という1曲にも色濃く漂います。

物憂げに漂う安定の3拍子とはいえ、なんといってもハ長調。
聴かせの旋律が、なんと左右の間を絶妙に行き来して成ち、表現力が問われる美しい曲です。

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リズミカルながら静かでゆっくり目の3拍子、そして左右を行き来する旋律。
メロディを意識し、左右を流れるように行き来する旋律を効かせるという独創的な演奏に没頭することができます。
愛らしくも難しい!?きらきら星変奏曲(モーツアルト)
モーツアルトって、難しいの!?思いますよね。
音楽の神童と呼ばれ、5歳の頃にはすでに作曲を始めていたというモーツアルト。
環境柄オペラや交響曲を手掛けながらも、ピアノソロとしても変奏曲やソナタなど有名な曲は数多いです。

とはいえ、モーツアルトの生きた1700年代後半は、ペダルの技術が発達する前のチェンバロという楽器でした。
つまり、音を伸ばしたり響かせたりを、全て演奏の音で賄う、粒の細かな音運びが多用されています。
従って、どの指も均一に、そして16分の恋ぷをころころパラパラ奏でるような繊細な演奏技術を要します。

※source: https://www.free-scores.com/
※source: https://imslp.org/
お馴染みのシンプルな旋律に始まり、連符や左右のリズムバランスの高さを誘うような計12の軽快なアレンジ。
「ねえ、ママ聞いて!」の主題として、シャンソンにも浸透した愛らしい名曲でもあります。
とはいえ、しっかり音の粒を揃えつつサラッと弾きこなす技術が問われ、練習しがいのある名曲でもあります。
え、ハ長なの!?音域駆け巡る革命のエチュード(ショパン)
思わず目を疑いたくなりますよね。
溜めるような前奏部の4小節の後、広い音域をわちゃわちゃカタカタ右も左もふんだんに踊りまくる壮大な練習曲です。

シャープ、フラット、ナチュラル。臨時記号があちこちに飛び交う、絶妙な半音移動で推移する勢い。
思わずハ長調であることを忘れそうになります。
とはいえ、煌びやかに飛び回る16分音符をしっかり片手練習することで、曲を仕上げることは可能です。

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なんとも壮大で、思わず没頭して聴き入ってしまいますよね。
大きくは主旋律的印象的な出だしが5回繰り返される、技巧的な練習曲、エチュード作品25−11。
指の練習のみならず、左右共にに高低幅広い音域を行き来する演奏特性に伴う、指と身体の使い方の学びは多いです。
聴きごたえに加え、弾き心地もボリュームタップリの壮大な名曲、まさにピアノとの対話を体感することができます。
なんと超絶技巧にも!!パガニーニの練習曲6番(リスト)
リスト、、、パガニーニ、、、難しそう。。。。思いますよね。
体格が良く手も大きなリスト、そのエチュードは「超絶練習曲」であり、どれも難易度はとても高いです。

そしてパガニーニの練習曲集は、最高級ヴァイオリン「パガニーニ」のための協奏曲をピアノソロ用にアレンジした大曲です。
中でも6番は壮大で、鮮明に旋律を浮き立たせながらも、その変奏は11に渡り、超超超絶満載で駆け巡ります。

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冒頭から出し惜しみなく壮大に駆け出し、煌びやかに華やかに旋律が飛び回ります。
6変奏目あたりからは、とにかく超絶技巧を楽しんでいるかのような煩雑で大忙しの展開です。
さらに驚くべきは、冒頭から11番目の変奏まで、全て一貫のハ長調を貫いています。
の上で、なんとコーダでサクッとシャープ3つのホ長調に転調し、派手に締めくくります。
ハ長調は弾きやすい!を見事に覆す、まさに圧感の大曲です。
まとめ:オリジナルで弾きたい名曲たち
これまで、有名なクラシックピアノ名曲からハ調の曲を抜粋し紹介してきました。
・エリーゼのために:初心者にも挑戦しやすい!シンプルながら起承転結のストーリが詰まった名曲
・アヴェマリア:譜読みしやすい+音の質を練習できる!規律整然と厳かな雰囲気漂う名曲
・アラベスク(25の練習曲2番):譜読みしやすい+指の独立感が育つ!愛らしくもリズミカルな小曲集の名曲
・ジュトゥヴ:ゆったりの3拍子+旋律表現力が育つ!伴奏の間を縫うように旋律が左右の手を行き来する名曲
・きらきら星変奏曲:譜読みしやすい+粒の細かな音運びが多用!繊細な演奏と指づかいの技術力が問われる名曲
・革命のエチュード:楽譜は複雑+片手練習の徹底が肝!煌びやかに飛び回る16分音符で主旋律的を繰り返す名曲
・パガニーニの練習曲6番:超高難易度+超技巧!ハ長調を貫き11の変奏全てに旋律が鮮明に浮き立つ圧感の名曲
端的にいって、ハ調だから弾きやすいかというと、そんなことはありません。
ハ調で譜読みがしやすい分、メロディ感の他にもプラスの要素を含む練習要素を多用に含む曲が多いです。
とはいえ、弾きこなせることにより、演奏技術は確実に向上します。

ぜひ、あなたが挑戦したい優しそうに見えて技巧的なハ長調、今日から挑戦してみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました。