ピアノ調号の覚え方:たった3つでスンナリ簡単!音階の法則

Pocket

ピアノのキーと楽譜、結びつかない!!と悩んでいませんか??

いっぺんにいろいろな情報を消化しようとすると、概して混乱します。

ピアノも同様です。楽譜にはさまざまなメッセージを込めてたくさんの記号が記されています。

とはいえ、都度都度着目する情報を絞ることで、譜読みは格段に身近になります。

私の場合、よく初見読みをしますが、曲を弾く先に、冒頭の調号の音階を弾くことにしています。

曲を司る調のドレミを感覚として捉えることで、曲の譜読みが格段に楽になるためです。

この記事では、そんな曲調の肝になる調号について、その仕組みと解釈の法則をわかりやすく解説します。

音階の仕組み:調号に関わらない「ドレミ」の法則!?

シャープ(♯)やフラット(♭)などの記号がつくと、途端に音、取りづらくなりますよね!?

シャープ調は「トニイホロヘハ」、フラット調は「ヘロホイニトハ」と呪文のように覚えることも1つです。

とはいえ、仕組みどうなってるの!?音とりに極端に時間がかかることもあるかもしれません。

実は、基本の音の並びは、どこに行っても同じです。

バラバラのように見えても統一性のある「音階」という概念を理解することにより、調へのハードルは格段に緩和できます。

例えば400メートルトラック、ゴールの位置を同じにするため、スタートの位置、ずれますよね。

トラックの外周が異なるためにスタートの位置を調節するように、音階の場合、♯や♭の調合で主軸の音を柔軟移動します。

とはいえ、基本の音階のルールは同じです。

音階を構成する不変の法則:

・音階は常に「ドレミファソラシド」の並び順は、常に「全音+全音+半音+全音+全音+全音+半音

これを、ピアノの鍵盤で示すと、全て白鍵をなぞった並びであることがわかります。

どんな複雑な楽譜であっても、調合に♯や♭が多数ついても、この全音・半音の並び方は不変です。

つまり、ベース音階の音並びの感覚を掴むことで、調への感覚は格段に前進します。

調をラク〜に捉えよう:1つ置きという法則(フラット編)

楽譜の冒頭の♯や♭、訳わかんないんだけど!!思いますよね。

♯や♭の数と基本の音階、実は並べてみると案外スンナリ整理できます。

例えばダンサーの踊り、皆違う方向を向いているように見えるのに、なぜか統一感ありますよね。

規律正しいピアノ旋律。音階には、不動不変の法則があります。

その法則はとっても簡単。ドレミの並びを1つおきに注目するだけです。

調号を構成する不変の法則:

・フラット(♭)の数と音の並びは連動している!短調の降りた先は♭が1つ増えた長調

音階でいう「ドレミファソラシド」は、日本語読みで「ハニホヘトイロハ」です。

つまり、日本読みでは、ドから始まる長調は「ハ長調」、ファから始まる長調は「へ長調」といいます。

この並び、単純に並べて=1つ置きにすると、なんと、その順がそのまま調合の順番になります。

1つ置きの音は、そのまま長調と短調の並びになり、単純に右側から降ってくると、なんとそのまま調号の並びになります。

このように、フラットの調は、調号のつかないハ長調(右側)から1つ置きにポンポンリズムよく降りることで辿ることができます。

ちなみに、シャープ腸の場合は、シャープが1つ増えるごとにジャンプで上がり短調で降りるというゆりかご的並びになっています(※)。

(※)シャープ調の法則は「ピアノ調号の覚え方:シャープ音階もスンナリ!不動3ルール」で詳しく解説しています。ぜひみてみてください。

フラットが付く順番:黒鍵の多い方から順ぐり仲良く!?

調を辿る旅は、ホップで軽やかです。

これには、調を構成する「1つ跳び」の法則と併せ、フラット(♭)の着く順序が影響しています。

黒鍵が多くなる印象であるフラットの順序をしっくりモノにすることで、自然と、調の名前にも親しむことができます。

空を飛ぶ鳥、適当なように見えて、一列に綺麗に並んでいたり、美しいV字を描いたりしていますよね。

ピアノの調号、ただただフラットの数が多くなっているように見えるかもしれませんが、実はシンプルなルールで並んでいます。

ベースとなるハ長調は、全て白鍵で構成されます。

従って、調号は、基本的にどう黒鍵を取り込むことができるか!?の概念がベースになっています。

ところで、フラット(♭)は「半音下げる」ことを意味する記号です。

つまり、黒鍵をベースオンにを取り込むには、黒鍵が3つの上の「シ」を先に、次いで黒鍵2つの上の「ミ」がノミネートです

そうして、交互に5つの黒鍵を取り込み、黒鍵が全てなくなると、残りの半音の白鍵から意図的に半音下げる音を巻き込んでいきます。

これを、先ほどの「イロハニホヘト」の1つ跳びの法則に突き合わせてみましょう。

順に並べていくと、フラット音と重複する箇所が増えてきます。

この、ベースとなる音がフラット音かどうかを区別する呼び方として、調号の呼び方には「変」を使用します。

フラットの数と調号の名前:

・♭なし:ハ長調

・♭1つ(シ):へ長調

・♭2つ(シ・ミ):変ロ長調

・♭3つ(シ・ミ・ラ):変ホ長調

・♭4つ(シ・ミ・ラ・レ):変イ長調

・♭5つ(シ・ミ・ラ・レ・ソ):変ニ長調

・♭6つ(シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド):変ト長調

このように、順番に並べることで、フラットの数と調号が並び、フラットの音が該当すると、呼び名に「変」が付きます。

調号と音階:スタートが変わっても音の運びはずっと同じ!!

音階のルールと調号のルール、すんなりきたでしょうか。

極め付けは音階。なんと、ハ長調の流れをそのまま応用できます。

つまり、ハ長で示した音並び「全音+全音+半音+全音+全音+全音+半音」は、どの調になっても同じです。

並行移動の感覚を掴むことにより、楽譜を音にしたときの音鳥の正しさへの感覚を格段に向上できます。

例えば岩を伝う滝、スタートは違っても、全て滝壺に向かって勢いを増しますよね。

音階においては、音運びは不動です。調が変わっっても、フラットの数が増えても、ただただ並行移動

まずはハ長調。安定の全て白鍵音、定番で「全音+全音+半音+全音+全音+全音+半音」の並びのベースです。

そしてへ長調、フラットは1つ。黒鍵が3つ並ぶ右側、音で言うと「シ」を半音下げます。

とはいえ、全白鍵のハ長と並びは同じ。移動ドでファを「ド」とすると、ミとファ・シとドにあたるラ+シ♭、ミ+ファの2箇所が半音の並びです。

次はフラット2つの変ロ長調、開始はシの♭。同じく移動ドでミとファ・シとドにあたるレ+ミ♭、ラ+シ♭の2箇所で半音の並びが登場します。

さらにフラット3つの変ホ長調、開始はミ♭。黒鍵が多くなってきましたが、音間隔の並びは全く同じです。

そしてフラット4つの変イ長調、開始はラの♭。音階の7音「ドレミファソラシ」の中で黒鍵が4つと過半数を占めてきます。

なんとフラット5つは、黒鍵の全てを取り込む変ニ長調

とはいえ、移動ドでミとファ・シとドにあたるファ+ソ♭、ド+レ♭の2箇所の半音並びはそのままです。

そしてついに、ほぼほぼ全てフラット音の♭6つは変ト長調。開始音はソ♭、6つ目のフラットはドが半音下がって「シ」。白鍵間フラットの参入です。

ちなみに、移動ドでいうドレミファソラシ、全てにフラットをつけてみると変ハ長調。単純に、ハ長調を全て半音下げた音に戻ってきます。

実際には、♭7つの音階は存在しませんが、1周回ってドに戻ってくるという周期、オモシロイですよね!

このように、音階のベースは常に、ハ長の音運びを維持した並行移動であり、どの調でも安定感を醸す不動のルールです。

つまり、ハ長の並びを固定的に捉えることにより、全ての音階にスムーズに対応できるようになります。

フラットってどんなイロ!?調別名曲コレクション

これまで、調の順番、フラットの付き方、そして音階移動を見てきました。

とはいえ、音階だけ覚えても、、、、、思いますよね。

ということで、各調におけるクラシックの名曲、集めてみました!

調を意識して曲を聴いてみることで、フラット調それぞれに雰囲気があることがわかります。

私のイメージでは、フラット調は比較的柔らかく、シャープ調は比較的元気でモダンな印象です。

フラット調のクラシック名曲の例:

・♭なし(ハ長調):エリーゼのために(ベートーベン)、ジュ・トゥ・ヴ(サティ)

・♭1つ(へ長調):夢(ドビュッシー)、子猫のワルツ(ショパン)、無邪気(ブルグミュラー)

・♭2つ(変ロ長調):展覧会の絵プロムナード(ムソルグスキー)

・♭3つ(変ホ長調):ノクターン作品9―2(ショパン)、華麗なる大円舞曲(ショパン)、悲愴第3楽章(ベートーベン)

・♭4つ(変イ長調):告別のワルツ(ショパン)、英雄ポロネーズ(ショパン)

・♭5つ(変ニ長調):雨だれ(ショパン)、子犬のワルツ(ショパン)、月の光(ドビュッシー)

・♭6つ(変ト長調):亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)

まずはハ長調のエリーゼのために。初心者にも挑戦しやすい名曲です。

そしてジュ・トゥ・ヴ。サティの穏やかでゆったなフルートとのアンサンブルです。

次はフラット1つのへ長調。まさにゆったり眠りに落ちそうな弦楽器の奏でるドビュッシーです。

それからブルグミュラー25の練習曲から5番、のどかで優しい1曲です。

続いてフラット2つ、美しいフルート旋律のアンサンブルです。

フラット3つは、ついに登場、ショパンの名曲、ノクターン。

フラット4つからは、告別のワルツ。物憂げな旋律が印象的です。

そしてフラット5つ、オーロラが思い浮かびそうなドビュッシーの美しい旋律が際立っています。

さらに、ショパンの雨だれ、これもフラット5つです。途中で♯4つのホ長調に転調しますが、冒頭と末尾はゆったりの旋律と雨打つ連打が印象的です。

なんとほぼほぼフラットの変ト長調。アンニュイなドビュッシーの1曲、壮大なオーケストトラ演奏は悦聴です。

※source: https://www.free-scores.com/

このように、曲そのものの美しさと共に、調にはそれぞれ特徴があります。

さらに、途中での転調など、曲風を変える工夫もふんだんに取り込まれています。

あなたの好きな曲の調を意識してみることで、曲への興味はさらに奥深いものになります。

まとめ:フラット調と音階の仕組みをスンナリ!のヒケツとは

これまで、フラット調における調合の覚え方と長調音階、そして纏わる身近な名曲を紹介してきました。

フラット調の3法則:

・1つ置きの法則:ピアノの調号(フラット調)は、ドである「ハ」から1つ飛ばしにヒョイヒョイ飛ぶと順番になっている!

・フラットの法則:調合は黒鍵を音階に取り込む取り組み!黒鍵の多い方から順繰り仲良くなろう

・音階の法則:スタートが変わっても音の運びは同じ!ドレミファソラシドの絶対移動

複雑に見える調号、とはいえ、意識することはたった3つでスッキリ!です。

ぜひ、フラット調をマスターして、あなたのお気に入りの名曲、ぜひ試弾してみてください。

最後までお読みくださりありがとうございました。

関連ページ