
ピアノ、どう選んだらいいの!? 悩みますよね。
私の家には、アップライトピアノとグランドピアノの双方があります。
その他、長期で自宅を不在にする場合など、レンタルピアノを借りたこともあります。
ピアノは一生もの、と言いますが、まさに愛着で弾き続けることができることは非常に大きな魅力です。
とはいえ、同じ型や大きさでも、その調律や弾き方によって音色は大きく変化します。
この記事では、あなたに合ったピアノに出会うための「試弾」のポイントを具体的に解説します。
もくじ / Table Of Contents
音響の仕組み:アップライトピアノとグランドピアノ
アップライトピアノとグランドピアノ、どっちがいいんだろう。。。悩むこと、あると思います。
音響で言うと、アップライトピアノは縦ピアノと言われる通り、弦が縦に貼ってあります。
あなたの体と並行して音が響くことから、音が跳ね返るように聴こえがちです。
一方、グランドピアノは弦が横に張ってあり、音が伸びるような響きに聴こえます。
コンサート会場など、広い空間で音を伸ばし響かせる環境では、ダントツに大型のグランドピアノが多いのはこのためです。

とはいえ、あなたが日常的に一番親しむ環境で、あなたが好きな音を選ぶことが重要です。
ピアノの構造特性:
・アップライトピアノ(縦ピアノ):弦が上下に張ってあり、対面で音が響くイメージ
・グランドピアノ:弦が前後に水平に張ってあり、音を遠くに送り出すイメージ
ピアノの音色は、物理的、技術的な変化で変わります。
以降で、さらに詳しく解説していきます。
なんといっても音色!同じ型でも弾き方や音響状態による変化
あなたはピアノの響き、どう聴きますか?
あなたが奏でる場合、当然あなたの目の前、手の届くところにピアノがある至近距離で音を聞くことになります。
物理的には、あなたが奏でるピアノの音響は3段階で変えることが可能です。

音響を変える3段階:
①アップライトピアノは屋根の開閉、グランドピアノは屋根を閉じた状態、および譜面台部の取り外し
②アップライトピアノは上前板を外した状態、グランドピアノは短い突上棒で屋根を持ち上げた状態
③アップライトピアノは下前板を外した状態、グランドピアノは長い突上棒で全開に屋根を持ち上げた状態
アップライトピアノの上前板(②の蓋)側は、グランドピアノでいうと弦の手前に該当します。
つまり、音に直接向き合う面積を増やすことで、よりそのピアノ本来の響きを体感することができます。
その他、上の④のピアノの背面側などにあなたが移動して聴くことでも、音色や音の響きは変わります。
音色を聴き比べる環境の例:
・ピアノの前で蓋の開閉を変えて聴き比べてみる
・同じ部屋で少し離れて聴いてみる
・隣の部屋で聴いてみる
・ピアノの後ろ側で聴いてみる
・フロアの上下で聴いてみる
・外に出て聴いてみる
このように、ピアノの音を物理的に聴き比べることで、音の響きや伸びを実感することが可能です。
同じ型でも音は違う!鍵盤タッチによる音色の変化
弾き心地、重要ですよね。
ピアノは基本的に持ち運びをしない楽器です。
つまり、あなたがピアノのなる場所に赴いて弾くことになります。
ピアノの発表会やコンクール、レッスンルームなど、その場のピアノの特性に合わせた演奏技術で音色が変わることもあります。
一方、ピアノには、その大きさや構造特性などにより、型番が付いています。
そして、試弾ショールームには、同じ型のピアノが何台もおいてある場合も多いです。
同じ型番のピアノを同じように弾き、音響状態を変えて比較することで、あなたが気にいる音色を探すことができます。

ピアノは、鍵盤を押すことで白いハンマーが弦を叩き、弦が音響版に響く振動で音が鳴る仕組みになっています。
つまり、鍵盤のタッチの加減は、そのままハンマーが弦を叩く加減になります。
鍵盤タッチで音色を比べる弾き方の例:
・強い音、弱い音を極端に意識して比較する
・低音から高音まで鍵盤タッチと音色の粒揃いを比較する
・高音と低音を同時に奏で、響きのバランス感を比較する
・和音やアルペジオなど実際の曲を奏で、音色のバランス感を比較する
・ダンパーペダル(右側の音を響かせるペダル)による音の響きや伸びを確認する
・ソフトペダル(左側の弦を1本ずらして音を柔らかくするペダル)による音の響きや伸びを確認する
このように、鍵盤タッチにより音の響きは格段に変わります。
一般的に、アップライトピアノの鍵盤の深さは1センチですが、感覚的にはグランドピアノの方が少し浅く感じます。
弾き方を変えて奏でる音色を堪能することで、あなたにとって、試弾がより有意義な出会い空間になります。
あなたが親しむ空間で!サイズ感や防音環境による音色の変化
ピアノって、自宅だとどうなる!?防音は!?気になりますよね。
家やマンションの構造により、音や振動の響き方は異なります。
マンションや宿泊施設で、子供の走る音や話し声が通る環境と感覚は似ています。
試弾の段階から、自宅の環境や空間を意識することで、よりあなたにフィットするピアノを選択することができます。

自宅はカーテンやカーペット、床の素材や壁の暑さなど、音がこもる環境になりがちです。
試弾の段階から、ピアノの屋根にあたる蓋の部分を閉め、開いた時の響とどう変わるか弾き比べてみましょう。
空間による音色の変化:
・カーテンやカーペット、ソファなどの布製品により、音は吸収される
・床や壁の素材による反響への影響
・防音環境やピアノへの消音機能の追加検討など
重みや消音効果を考慮すると、電子ピアノが一番手軽ではあります。
アップライトピアノでも、必要であれば消音装置を付加出来る型があり、音量調節はある程度可能です。
とはいえ、消音装置やヘッドフォンを通すピアノは、音だけでなくタッチの変化をより実感することにもなります。
実際、私のアップライトピアノは消音装置をつけましたが、残念ながらほとんど活用していません。
なぜなら、私はピアノの開放的な音が好きで、どうしても電子化した音やタッチが気になってしまうからです。
せっかく自宅においても、弾かなくなってしまっては意味はありません。
あなたが親しむ空間で常に弾けるピアノにフォーカスすることも1つのアプローチです。
もしくは、ピアノを弾ける環境に空間を合わせることができるならば、その後のピアノへの親しみ方は格段に変わってきます。
価格帯の目安は!?新品購入と中古買取・レンタル
あなたはピアノのレンタル、考えたことありますか?
端的にいって、ピアノ初期の段階で続くかどうかわからないという不安を抱えることもありますよね。
そんな時には、「レンタルから始めてみる」という選択肢、可能です。
価格の目安は、もちろんその使用年数や型により上下幅広いですが、月あたり2,000〜10,000円くらいが目安となります。
加えて、年間契約などの期間制約、設置移動費や設置後の調律費などがセットになることが多いです。
私の場合、環境的制約がありレンタルピアノを活用しましたが、その際の選択はデザインや音の開放感など、遊び心満載でした。

一方「一生モノ」と思って購入するピアノは、とことんその音色にこだわりました。
ピアノ価格帯の目安:
・レンタルピアノ:月額数千円〜1万円目安+期間制約、設置移動費や設置後の調律費
・電子ピアノ:10万円〜50万円前後
・新品アップライトピアノ:70万円〜150万円前後
・新品グランドピアノ:120万円程度〜
※参考:YAMAHA:アップライトピアノグランドピアノ価格案内
ちなみに、ピアノの色は黒ばかりではなく、ブラウンやホワイトなど指定することも可能です。
とはいえ、ピアノは、同じ型でも音色が異なる繊細な楽器です。
色を変えるということは塗料の影響を受けることになるため、試弾の印象と音響が変わるリスクを伴いますのでご注意ください。
パーツとメンテナンスは!?調律とピッチや譜面台の位置
ピアノは、基本的に木でできた生きた楽器です。
物理的に小さな楽器と異なり、その湿度や温度より、音響や音感が変動することもあります。
ほぼ毎日弾くようであれば半年に1回程度、演奏頻度によらずとも1年に1度を調律の目安とすることをオススメします。

また、調律の際には、あなたの好みを伝えることも、あなたに合った音色につながるメンテナンスのポイントです。
調律やメンテナンスのポイント:
・定期的な調律によりピアノの音色の粒やピッチをメンテナンスする
・音色の好みを伝えて調律してもらう(高音を華やかに、全体的にまろやかに、低音を抑えて、など)
・加湿器や埃を拭うなど、日常的にできるメンテナンス
あなたはコンサート演奏やコンクール会場などで、休憩時間に調律している場面を見たことはあるでしょうか。
場所を移動した直後は特に、環境の変化により、ピアノも不安定になりがちです。
弦の張りが変わったり、また弾くことでも弦が弾かれるため、微妙に音は変化します。
とはいえ驚くことに、調律師さんの中には、ピアノ演奏もされる方は少ないです。
これは、調律師レベルで繊細な音の変化がわかることで、数日レベルで調律メンテナンスしたくなってしまうとのことでした。
調律師さんは音色の専門家として都度相談することで、あなたが心地よいピアノ演奏を継続できることにつながります。
まとめ:試弾におけるピアノの選び方と調律の影響
これまで、音色の比較や変化のポイントを具体的に紹介してきました。
・アップライトピアノとグランドのピアノの音響の仕組みは「縦と横」!基本構造は同じながら風の通りが根本的に異なる
・ピアノは生きた木ベースの楽器!同じ型でも弾き方や空気の通し方で響きが大きく異なる
・繊細な音色の違いはタッチから!強弱や高低音のバランス、和音やアルペジオ、ペダルによる音響の体感を
・演奏環境とメンテナンスを意識!建築構造や周囲の家具により音は吸収される
・メンンテナンスは調律師さんとのタイアップ!音の好みと快適な演奏環境は創造できる
このように、ピアノを自宅に迎える決断には、さまざまな要素が伴います。
あなたが愛着を持ち、一生の出会いを大切に感じながら日々メンテナンスすることで、その親近感は一層強いものになります。

ぜひ、あなたに合ったピアノに出会うための試弾、ぜひ試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。