
人前で演奏するの、緊張するよぉーーーー。不安ですよね。
習っている先生に見てもらうレッスンのとき、発表会やコンクールのとき、そして、まさかのミスタッチをしてしまったとき。。。背中を冷や汗が伝う。。そんな経験、あるのではないでしょうか。
私自身、今まで数多くの演奏機会を経験する中で、失敗したこと、悔しい思いをしたこと、たくさんあります。それが緊張のせいなのか、そもそも実力が足りないせいなのかはわかりません。しかしいつであっても、人前で演奏するときにはある種の緊張感が伴います。
とはいえ、いくら緊張したところで、できることには限りがあります。つまり、緊張したところで何にもなりません。にもかかわらず、余計な緊張、どうにかしたいなぁと悩む方は多いです。
この記事では、そんなあなたの緊張のほぐし方や、緊張せずに臨める方法について、詳しく解説します。
もくじ / Table Of Contents
緊張ってそもそもなに!?神経の状態と心拍数の関係
あなたはが緊張を感じるのは、例えばどんな場面ですか??
発表会の前日、当日の順番待ちの間、そして演奏するその瞬間、さまざまな場面が思い浮かぶのではないでしょうか。

とはいえ、そのどのような状態も、感情や意識の変動がありながらも、表現すると「緊張」という言葉に集約されますよね。それらはつまり、「自分が見られている」という自意識が高まった状態と言い換えることもできます。
緊張を感じたとき、思わずほぐす方に意識が向きがちです。しかし、実は緊張状態、必ずしも悪いということではありません。
緊張することによるメリット:
・集中力が高まる
・より高いパフォーマンスを出せる可能性が高まる
・細部への注意力が増す
科学的には、緊張とは交感神経が敏感になっている状態です。つまり、リラックス効果のある副交感神経を触発することで、緊張を解くことは理論的に可能です。しかし、場面場面をイメージすると、そうそうリラックス意識を高めることなど、、、できませんよね(苦笑
なので、ここでは、交感神経の「敏感意識を他に向けること」にフォーカスしましょう。つまり、あなたの意識を他のことに向けることによって、緊張をほぐすことは可能です。以降で、具体的な場面における緊張をほぐすヒケツを以降で紹介します。
レッスンにおける緊張:練習の成果を試す場としてのナーバス
あなたはどんな習いごとをしたことがありますか?
塾や学校の小テスト、毎週のレッスンなど、あなた自身の練習や勉強の成果を確認する場に直面したこと、ありますよね。ある程度気さくな部類の、日常的にありうる「緊張」の瞬間です。

週次などのレッスンは、あなたが前回のレッスンから練習してきた成果を見てもらう場です。
あなたが「なにを練習してきたか」に集中して、より忠実に発揮できるように、適度な緊張を感じながら臨みましょう。
レッスンの3ステップ:
・音をとる:右と左の片手練習の後に左右を合わせ、数をこなした段階で、音とリズムが楽譜通りに弾けているかに集中します
・曲作り:強弱記号やテンポ記号、フェルマータなど、拍子から一段階掘り下げた曲作りのポイントを意識します
・仕上げ:弾き込んでいく中で、あなたが見落としがちな箇所や盛り上げポイントなど、特に注意する点をより自然に表現できるよう注力します
通常のレッスンは、楽譜を見ながら行うことがほとんどです。楽譜の強弱記号やテンポ記号に加え、あなたが特に注意する点はメモを入れるなど、なにに注意しながら弾くかを改めて目からインプットしながら演奏します。
レッスンでの緊張は、大抵の場合が先生宅や自宅、レッスンルームなど、限られた部屋的空間であることから、比較的緩い緊張と言えるでしょう。あなたがなにを意識して、どんなふうに練習してきかが、そのまま、レッスンであなたが発揮できる集中力です。
発表会における緊張:レッスンの完成度を実感するナーバス
ステージでの演奏って、、、もうどうしたらいいかわかんないよ。。戸惑う人は多いです。
レッスンと発表会の違いは、連弾など特殊な場合を除き、楽譜を見ながらではなく暗譜して演奏するという点です。

年次などの発表会は、あなたがレッスンで仕上げた成果をステージで披露する場です。
あなたが「どう上達させて曲を仕上げてきたか」に集中して、よりあなたらしさを表現できるよう、緊張をほぐすことも意識して臨みましょう。
発表会の緊張をほぐす3ステップ:
・暗譜への不安:楽譜をと指遣いを思い描きながら曲をなぞることができるよう繰り返し確認しましょう
・手や足が震える:力みすぎています。首のストレッチ、腕や足をだらんと垂らしてみるなど、重力を感じながら力を抜いてみましょう
・いつもと違うピアノへの戸惑い:リハを活用し、椅子の高さやピアノと椅子の距離など、自分のちょうど良い位置を記憶しましょう
思いもよらず突っかかるのは、咄嗟に思い浮かばず頭が真っ白になってしまうところだったりします。楽譜を思い浮かべながら指をなぞる、ピアノがなくてもできる究極のイメトレを繰り返し、暗譜への不安をどれだけ払拭できるかが、ステージへの緊張を自信に変えることができるかに直結します
視聴者はほとんど関係者とはいえ、ステージでの演奏は、音響や広さなど、広大な緊張感を感じがちです。あなたが幾度となく繰り返したイメトレと、レッスンの仕上げでこだわった細部への注意点への集中が、そのまま緊張を自信に変えるエネルギー効果です。
コンクールにおける緊張:他人との演奏比を体感するナーバス
もう、、、手足震えるし緊張するし、、コンクールってキライ!!そんな経験ある方もいるかもしれません。
コンクールには、境界線があります。ビクビク段階と、吹っ切る段階です。吹っ切るコツを掴むことで、あなたのコンクールにおける緊張をほぐすことは可能です。

発表会とコンクールは、課題曲のように他の人と同じ曲を演奏し、完成度を競うという点で大きく異なります。
あなたが、どれだけ会場の空気やライトを吸収し、あなた自信の世界に浸ることができるかがそのまま、あなたの演奏を発揮できるかに直結します。
コンクールの緊張をほぐす3ステップ:
・他の人の演奏を聴く:表現は人それぞれです。順番を待っている間、他の人の演奏を聴くことで、自分と違うところ、自分はこう弾きたいというイメトレをより具体化できます
・手が汗ばむ/冷たくなる:ガーゼやコットンのハンカチや手袋などで調節しましょう。指や手首のマッサージも効果的です
・すぐ弾かない:コンクールは一発勝負でリハはできません。椅子の高さや位置、鍵盤の深さ、光の具合。演奏する環境を観察しカラダに浸透させましょう
コンクールに出場するあなたは、充分過ぎるほど練習を重ねてきているはずです。あとは発揮するだけ。その発揮の場の緊張は、他のことに意識を向けることで緩和できます。
視聴者の中には、審査員がいるということも、緊張感を高めますよね。緊張すると、心拍数があがりがちです。あなたの最良を発揮するために、少しゆっくりかもくらいのテンポで始めることが、指が回らない!!!という緊急事態を避けることにも繋がります。
あなたには、できることしかできませんし、いくら盛ってもステージその場で取り繕うことは不可能です。ならばどう会場を楽しむか。その意識改革が、あなたの緊張をほぐす糸口です。
伴奏における緊張:メイン楽器や歌詞との意思疎通ナーバス
伴奏、、、大丈夫かなぁ。。。緊張する人は多いです。
がしかし。伴奏は、あくまで伴奏です。ぶっちゃけ、あなたのことを気にしている人は、ほぼあなただけです。伴奏者は、写真に映りさえしないことも多々あります。

それではなぜ緊張するのか。その理由は「あなたは曲をコントロールできない」ことにあります。
曲のテンポ、主に指揮者の意思によって決まりますよね。アンサンブルの伴奏、そのタイミングや間は、メイン奏者のタイミングに依存します。つまり、相手のリズムに合わせることがそのまま、伴奏の緊張を和らげることになります。
ピアノ伴奏の緊張をほぐす3ステップ:
・歌詞を追う:歌には頻繁にくり返しが出てきます。歌詞は繰り返しで異なりますので、伴奏で陥りがちな繰り返し記号のロストを防ぐことができます
・メイン奏者に合わせる:速度や音を伸ばすタイミングは、相手が心地よい間を優先しましょう。不揃いによる焦りの可能性を緩和することができます
・止めない:ピアノの有無にかかわらず、メインの音は続きます。音が飛ぶなどの細かなミスへの寛容を意識することで、曲を止めないことを優先できます
伴奏をする際、多くの合唱曲にはピアノソロの前奏があります。つまり、前奏で曲の速度が決まります。
あなたの緊張や焦りは、不覚にもテンポを早めてしまうことにもなりかねません。拍をしっかり刻んでブレずに始めることが、速度の混乱を回避する秘訣です。
ミスタッチにおける緊張:何よりも止まらないことが最優先
演奏しているときに、あれ!?。。。音外したとき、あなたはどうしますか?
弾き込んだ曲に誰よりも意識し神経質になっているのは、あなた自身です。兎にも角にも、まずは止まらずに駆け抜けましょう。

間違った、、、と気づいたとき、そこにこだわっていても、また次なるミスを招くだけです。次のことに集中できなくなるためです。
ミスの連鎖の「なぜ」を理解することで、あなたのミスは最小限に抑えることができます。
ミスタッチへの緊張をほぐす3ステップ:
・正しい音に流す:外した音が隣や半音の場合、装飾音のようにサラッと触れて、元の音に添う一連に馴染ませる
・キー音を抑える:最高音、最長音など、外すと目立つ音を抑えよう!旋律音に注力し、キー音以外のミスタッチは甘んじる
・今と次に集中する:ミスしたことは一瞬でも拘らない。過去の瞬間にこだわらず、以降の音と旋律に集中する
例えば英語のリスニング。聞いた内容を反芻して、あれ、こっちだったかも。などと振り返っていると、次の設問が聞こえなくなります。
演奏も同じです。時間は待ってくれません。音外さずに弾けるかなぁ。。。。などと、立ち止まっている瞬間は、あなたにはありません。
何度も練習してきか部分練習に指を任せ、キー音に集中することが、あなたの演奏を優雅で自信にあふれた連鎖に繋げるヒケツです。
まとめ:ピアノ演奏で緊張しないための5箇条とは
これまで、人前で演奏する緊張をほぐすためのアプローチをシーン別に解説してきいました。
緊張をほぐすシーン別のヒケツ:
1)レッスン:事前の練習で特に注意した箇所に集中しよう。レッスンは、あなたの練習の成果を見てもらう場
2)発表会:緊張を自信に昇華して、仕上げまでこだわった細部に注力しよう。発表会は、レッスンで育てたあなたらしさを見てもらう場
3)コンクール:会場をどう楽しむかに意識改革しよう。コンクールは、会場の空気やライトを吸収し、あなた自身の世界を創り出す場
4)伴奏:歌詞を追って支えよう。伴奏は、拍をしっかり刻んで開始したら、あとは歌詞や指揮者に意識を寄せるクロコの場
5)ミスタッチ:キー音を抑えて以降の音と旋律に集中しよう。あなたの演奏を優雅で自信にあふれた連鎖に転換するマインドセット
緊張をほぐすには、まずは自分で充分と言える練習を重ねること。そうしたら後は、物理的に筋肉をほぐし、楽しむ方向に意識を転換することです。
あなたらしい、ご披露会場の楽しみ方、今日から初めてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。