ピアノの防音対策!音と振動への配慮5アプローチ

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ピアノって、どのくらい周りに響いてるの!?演奏者はわからないですよね。

一般家庭の室内、開放的な被着心地と、周囲への騒音との間で悩む方は多いです。

ピアノを「置く」ことと「弾く」ことは全く異なります。

ピアノは200−300キロ程度の重みであり、「置く」環境を見つけることは難しくありません。

しかし「音の響き」は必ずしも隣接している隣や上下に限らず、ナナメに伝わったりと飛躍します。

私は、一軒家でのピアノ、「設置可」マンションやアパートでのピアノ、そして「ピアノ可物件」でのピアノ、全て経験してきました。

音の響きや苦情などに悩んだこともありました。

ホールなど音響を引き出す空間での演奏は「晴れた音」のようで気持ちが良いです。

一方、外のような開放的な空間では、逆に音が方々に散り「乾いた音」のように感じます。

そして室内、基本的に弾き心地と防音対策は背中合わせです。

とはいえ、ちょっとした工夫や配慮で効果的な防音対策はあります。

この記事では、一般家庭内で比較的簡単にできる防音方法と対策のポイントを具体的に紹介します。

音には種類がある!?音(空気音)と振動(固体音)

あなたは、糸電話で話したことありますか??

物理的に離れていて直接の声は聞こえないのに、紙コップに耳を当てると聞こえますよね。

これは、音が振動で伝わっている「固体音」として響いているからです。

つまり、直接空気を伝わって伸びる音と、モノを通して振動で伝わる音は異なります。

防音対策において、ピアノの音の伝わり方を理解することで、シンプルにどこをケアすべきなのかをスムーズに理解できます。

まずは、ピアノが空気に触れている箇所と、モノに触れている箇所の確認です。

ピアノの音が響く箇所:

・空気に触れる箇所:屋根の開閉(上の青枠部)、音響版の裏側(上の赤枠部)

・モノに触れる箇所:ピアノと椅子の足(上の黄色部)、ペダル(上の緑部)

ペダルを踏む音、実は結構ベース音のように振動しています。

そして意外かもしれませんが、ピアノの音があなたの体を通して触れている椅子の足からも、振動は伝導します。

つまり、ピアノの防音は、この4箇所を念頭に対策することができます。

以降で具体的な対策方法を解説します。

部屋を囲む!音の吸収と伝導への防音対策

防音といえば防音室。思いますよね。

例えばマイホームを建てる際に防音ルームを作るというのは、賢明なアプローチですがコストはかかります。

とはいえ、ピアノ演奏の感覚の変化を最小限に抑えることができる防音対策でもあります。

ピアノを弾く部屋に対するアプローチとして、後付けでも「部屋を囲む」モノで補うことはある程度可能です。

防音のアプローチは、音を吸収する、もしくは物理的に空気の通り道を隔てることです。

部屋を囲む防音対策:

・音を通過させない素材の板を活用する(上の「壁や天井」)

・音を吸収する素材のパネルなどを活用する(上の「吸音材」)

・音の振動を和らげるクッションを床に敷く(上の「床」)

・防音カーテンを活用する(上の「カーテン」)

遮光カーテンがあるように、防音カーテンがあります。

カーテンを活用する場合のコツは「窓よりも少し長め」を準備することです。

例えば出窓などの場合、敢えて長めのカーテンを適用することで、より効果的に空気を通して伝わる音を遮ることができます。

このように、部屋のインテリアの一環のように防音対策することは、ある程度可能です。

ピアノを囲む!ピアノからの響きの広がりを防ぐ防音

音が広がるのを防ぐ。そんなグッズあるの!?思いますよね。

防音という意味では、「騒音対策グッズ」の観点のアプローチが効果的です。

ピアノの音の響くパーツにより、かなり費用を抑え、手軽に対応できる防音対策が可能です。

これは、例えば「マンションで小さなお子さんが走り回る音を緩和するグッズ」などをイメージするとわかりやすいです。

ピアノを囲む防音対策:

・物理的にピアノに備わっている「屋根」を閉じ、さらにグランドピアノの場合、譜面台は外さない(上の①)

・床を伝わる振動を和らげる「ピアノの足」に耐震ゴムや敷板を活用する(上の②)

・音響部からの音漏れを防ぐようカーペットや騒音対策マットをピアノの下に敷く(上の③)

とはいえ、ピアノ本来の機能を除き、ピアノを囲む防音対策は、ピアノの移動を伴います

カーペットや敷板など、基本的にはピアノの設置前に準備をしておく必要がありますのでご注意ください。

ピアノの内面を覆う!ペダルやスウィッチで切り替える防音

ピアノの内面対策ってできるの!?思いますよね。

アップライトピアノの場合、弱音効果には、真ん中の「マフラーペダル」が活躍します。

とはいえ、ピアノの内面を囲むアプローチ、弾き心地という意味ではかなりのインパクトがあります。

マフラーペダルとは、文字通り増えるとを挟んで音をマスクすような仕組みになっています。

また、左側のペダル(グランドピアノは「シフトペダル」、アップライトピアノは「ソフトペダル」)は、物理的には音の振動を軽減させます。

とはいえ、本来ソフト音は演奏のためのペダルであり、防音の用途はありません。

物理的には、3弦で奏でる1音を2本になるようハンマーが弦に当たる位置をシフトさせることにより、音を和らげます。

ピアノの内側で吸収する防音:

・弱音(アップライトピアノの真ん中のペダル)の活用:ピアノ内部にマフラー(フェルト)を通し、音の響きを抑える

・ソフト音(左側のペダル)の活用:音を鳴らす弦の数を減らして、音をまろやかにする

・消音(ユニットの設置)の活用:ハンマーが弦に当たる寸前に消音バーで吸収し、ヘッドフォンに伝導させる

その他、ピアノの中には、型により後付けで「消音ユニット」を付加可能な場合があります。

私の場合、手持ちのアップライトピアノが消音後付け可能であったことから設置しましたが、残念ながら効果的に活用できているとはいえません。

弱音ペダルで比較してみても顕著ですが、かなり弾き心地が異なるためです。

このように、ペダルやユニットによる消音や弱音は、演奏感触や音色の「籠り感」に直結するものの、防音効果は高いです。

演奏の感触を代償としつつも、消音装置へのアプローチを検討することは、効果的な防音対策の1つです。

間取りの再検討!空間への考慮と外への配慮

あなたのピアノ、間取りとしてどこにありますか?

率直に言って、間取りへの考慮はあくまで「配慮」であり、防音にはなりません

とはいえ、部屋を占めるグランドピアノ、背面から音が響くアップライトピアノ、その配置場所により、音の伝導は顕著に異なります。

通常、アップライトピアノは背中(反響板の裏側)を壁に向けますよね。

つまり、音の響く方向を向く側を近隣側に向けては、音を外に届きやすくしてしまいます。

アップライトピアノの場合、あなたの住む空間の内に向くように配置することで、伝導をあなたの居住空間内に向けることができます。

ピアノの配置における配慮:

・アップライトピアノ:背中(反響版の裏側)を間取りの内側に向ける工夫を

・グランドピアノ:屋根(フタ)が開く右側を間取りの内側に向ける配置を

・窓やドア:音の響く方向には、できるだけ窓やドアの配置を避ける

・床:木で振動や重みを緩和させるなど、ピアノの重量と音伝導への配慮を

このように、ピアノの配置には、音の響く壁側と、振動や重みがかかる床側、双方の配慮が可能です。

住まいの再検討!防音を諦めるという選択

防音対策で諦めるって何!?矛盾しますよね。

これは「共同生活」をイメージするとわかりやすいです。

一軒家とマンション、まず近さが異なります。

マンションであれば「ピアノ可物件」を選択することで、周囲からの音への許容緩和度の違いは明白です。

また、一軒家は物理的に隣の家との距離が離れていることから、音のトラブル度合いは顕著に少ないです。

例えば共同生活、消灯時間や、生活音が少ない早朝や深夜に洗濯機を回さないなど、規定がありますよね。

ピアノ可物件においても、ほとんどの場合、弾いて良い時間は指定されます。

とはいえ、そもそもピアノの音が許容される空間を選択することにより、メリハリをつけて存分にピアノ演奏を堪能することができます。

まとめ:ピアノの防音と演奏感における許容と対策とは

これまで、ピアノの防音対策、音響緩和法について解説してきました。

・部屋を囲む(吸音材の活用):かなり高額だが防音効果は高く、弾き心地への影響は非常に少ない

・ピアノを囲む(防音対策グッズの活用):金額を抑えつつもある程度の効果を見込むことができ、かつ弾き心地への影響は少ない

・ピアノの内面を覆う(消音ユニット):装着可否は型依存、ある程度の金額がかかるが効果は高い。ただし、弾き心地はかなり籠る

・間取りへの考慮:防音対策というよりは周囲への音漏れを抑える配慮。音響を内に向ける工夫を

・住まいの選択:ピアノ可環境で存分に演奏できる。とはいえ、演奏時間など生活時間ルールへの配慮を

基本的に、防音対策にかける金額と消音効果は比例し、消音効果と弾き心地は反比例します。

とはいえ、今の環境から、また近い未来のために考慮できる防音対策はあります。

ぜひ、あなたにできる防音対策、今日から初めてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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