
あんな空間にこんなピアノ!!あなたの憧れ、ありますよね。
ピアノは、鍵盤楽器であり、弦楽器であり、そして、打楽器でもあります。
音の響き、タッチ、被着心地、音響。。そんな、外的要因によっても、着実に音は変化します。
家のピアノとコンサートホールのピアノ、外や空港などのオープンピアノ。
例え同じ楽器であったとしても、場所によって音響が異なることにより、全く別の音に聞こえることもあります。
とはいえ、ものすごくざっくりとはいえ、ピアノブランド、そしてブランドごとの音の傾向はあります。
個人的には、ピアノコンクールなどの会場で出会うSteinwayやBösendorfer、ロゴだけでウキウキします(笑
その他、系列のブランドなども数知れずほど存在します。
この記事では、代表的なブランドとその特徴や型について、イメージを持ちやすくするコンセプトを紹介します。
もくじ / Table Of Contents
なんといってもスタインウェイ!楽器の王様ピアノのその王様
露出度も知名度も世界最高峰!!揺るぎない名ピアノ、スタインウェイ&サンズ。
私のイメージでは、艶消しのアッシュにさえ感じるボディに品良くマークされた落ち着きのピアノの印象です。

市場占有率、なんと80%という脅威のピアノの王様、スタインウェイ。
グランドピアノ側面にもさりげなくロゴがタイプされていて、抜群に控えめなアピールにさえ感じます。
スタインウェイピアノの概要:
・創業:1853年
・設立:アメリカ合衆国
・創業:ハインリッヒ・エンゲルハルト・シュタインヴェーク(ドイツ人のピアノ製作者)
・価格:アップライトピアノ(500万円代〜)、グランドピアノ(1000万円代〜)
・日本支社:スタインウェイ・ジャパン株式会社(1997年設立)
・ショールーム:スタインウェイ&サンズ東京(スタインウェイ国内唯一の直営店)
※source: https://www.steinway.com/about
なんと、スタインウェイピアノで育ったともいえる「ザ・ファイブ・ブラウンズ」というアメリカのピアニストもいます。
兄弟姉妹5人がジュリアート音楽院に進学・卒業、スタインウェイピアノ5台が自宅ピアノでもあるとのことです。
5台のピアノ、並べるだけでも壮大なのに、その音色と息のぴったりさに驚愕です。
価格帯でいうと、比較的入手しやすいボストンピアノ(※)というブランドもあります。こちらは、価格帯で見てもアップライトで100万円代から、グランドピアノは200万円代からラインナップがあり、比較的購入を検討しやすいかもしれません。
(※)ボストンピアノ:https://www.steinway.co.jp/pianos/boston
会場で「Steinway & Sons」のロゴを目にするだけで「今日はスタインウェイの音色に会える日!!」と、ウキウキです。
私の経験では、コンサートやコンクール、オーケストラ演奏、などのステージ会場で目にすることが多いです。
皇帝王室御用達ベーゼンドルファー!規律ある感性のピアノ
華やかで格式高い名ピアノ、ベーゼンドルファー。
私のイメージでは、出会いの頻度は低めであるものの、その名前の響きも相まってか、背筋が伸びるような規律性を感じます。

各国の帝室や王室の御用達として選定されるなど、名声高く由緒を醸し出すピアノ、ベーゼンドルファー。
レタリングを施したような、カクカクした特徴あるロゴも印象的です。
ベーゼンドルファーピアノの概要:
・創業:1828年
・設立:オーストリア(ウィーン)
・創業:イグナーツ・ベーゼンドルファー(オーストリアのフォルテピアノ製作家)
・価格:アップライトピアノ(600万円代〜)、グランドピアノ(1500万円代〜)
※source: https://www.boesendorfer.com/ja/about
1980年まではショパン国際コンクールの公式ピアノの1つでもあったとのこと。
その煌びやかな音色は、ショパンの艶やかな曲風に連動し、魔法の相性を発揮するのかもしれません。
私の経験では、やはり感情表現を上乗せするような伸びと輝きある音色が印象的です。
ベーゼンドルファーのピアノは、通常の88鍵に加え、低音部を拡張した92鍵や97鍵といったピアノがあり、幅広い可能性や即興演奏などへの広がりを秘めています。
なんと、2008年にYAMAHAの子会社となったベーゼンドルファー。
価格帯でいうとより高価な印象はありますが、スタインウェイと並んで人気も歴史もある名ピアノです。
国産の王道ヤマハ!揺るぎなく世界逆輸入の名ピアノ
楽器店や音楽教室といえばYAMAHA!そんなイメージ、ありますよね。
中でも楽器事業売上は目を見張るものがあり、海外での知名度も非常に高いです。
さらにその音色、繊細さと華やかさを併せ持つ、キラキラしながらもバランスの良い音響は、絶対的魅力です。

電子ピアノやクラビノーバなど楽器に留まらず、音響機器、スポーツ用品、自動車など幅広く手掛ける国産メーカ、ヤマハ。
どんな状況下でも音楽を奏でる環境を提供する。そんな想いが伝わるようなバラエティの広さは一際です。
YAMAHAピアノの概要:
・創業:1887年(日本楽器製造株式会社)
・設立:日本(本社:静岡県浜松市)
・価格:アップライトピアノ(100万円代程度〜)、グランドピアノ(150万円代程度〜)
・ショールーム:グランドピアノ(大阪、名古屋)、工場見学(静岡)
何といっても、グランドピアノの価格帯の桁が!!
家庭ピアノとして検討するにも、特にグランドピアノのハードルが下がり、かなり身近になってくるのではないでしょうか。
あちこちのコンサートホール、サロンコンサート、屋外の電子楽器演奏、至る所でYAMAHAのロゴを目にします。
これまで紹介した、スタインウェイ、ベーゼンドルファーと、YAMAHAの3名ピアノの比較なんて贅沢も興味深いです。
ピアノに限らず、同じ型であっても、楽器は1台1台それぞれ個性が異なります。
一概に言い切ることはできませんが、弾き心地、音響、そして聴き心地。あなたの好みを探求してみるのも別世界です。
ちなみに、スペインにあるショパンミュージアム(※)サロンのグランドピアノも、YAMAHAでした。
ミュージアムは、ショパンとジョルジュサンドが保養地として長期間滞在した、スペインマヨルカ島のValldemossaという北部の町にあります。入場チケットのみで、時間が合えば、サロンコンサートとしてショパンの名曲を聴くことができます。
(※)ショパンミュージアム
世界的な王道3社の名ピアノ。それぞれショールームなどで試弾も可能です。
同じメーカの型違い、そして型が同じ異なるピアノ。
意識を研ぎ澄まし、絶妙な音色や響き感を実感することで、あなたの弾き方や耳の傾け方への意識が刺激されます。
世界3大ピアノベヒシュタイン!リストも気に入るその耐性
ほ?あまり聞いたことないけど。。。そう思うかもしれません。
とはいえ、その響板やフレーム、そして高い弦の張りなど、その造りにさまざまな工夫がこなされたベヒシュタイン。
繊細ながらも、気持ち高めにすら感じる、ハリのある音色が印象的です。

私の場合、海外滞在時に出会った知人のご自宅で出会ったのがきっかけでした。
マンションの住まいとは別宅の、サロンホールをお持ちで、時々演奏に伺わせていただきました。
その由緒ある彫刻や凜とした規律性は、それはもうきめ細やかで、個性と歴史融合のパワーを感じました。
ベヒシュタインピアノの概要:
・創業:1853年
・設立:ドイツ(ベルリン)
・創業:カール・ベヒシュタイン(ドイツのピアノ製造技師)
・価格:アップライトピアノ(300万円代〜)、グランドピアノ(500万円代〜)
・日本支社:株式会社ベヒシュタイン・ジャパン(1987年設立)
・ショールーム:グランドギャラリー(東京都)
※source: https://www.bechstein.com/en/about-us/
ナチスドイツや第二次世界大戦などで破滅的な状況に陥ったものの、その名声は、むしろ希少価値的に今も健在です。
とはいえ、この硬固な構造のためか、高音の音の伸びには課題感があるとのこと。
クラシック演奏の場合では、映像のようなサロン寄りや小ホールなどが、その良さをより堪能できるかもしれません。
その他、弦の強さから音返りの反応が早いことから、ジャズ演奏などの場でも非常に愛用されるようです。
ショールームの他にも、全国各地の正規代理店や特約販売店で、ベヒシュタインのピアノに触れることができます。
アレンジ際立つ世界のピアノカワイ!技術者のこだわり
国産ピアノなら、だいたいYAMAHAかKAWAI。そんなイメージありますよね。
研究所が発端となったKAWAI、技術者的なこだわりを経て、塗装事業にも優れ、海外にも進出しています。
音色においては、ヤマハは明るく、カワイはまろやか。私の印象ではそんな音色感です。

現代はピアノといえば漆黒。そんな定番がありますが、もともと木製をベースとするピアノのメインは茶系。
しかし、木製のピアノは湿度に敏感で、なかなか日本の気候に落ち着かず、したがって気候変動に強い漆が登用されたのだとか。
また、黒はブランディング面からみて高貴な印象効果があることからも、好まれて世界的に黒が浸透したようです。
KAWAIピアノの概要:
・創業:1927年(河合楽器研究所)
・設立:日本(本社:静岡県浜松市)
・価格:アップライトピアノ(100万円代程度〜)、グランドピアノ(150万円代程度〜)
・海外拠点:米国、欧州、アジア(中国)、東南アジア(インドネシア)、オセアニア(オーストラリア)
・ショールーム:東京(表参道)、名古屋、大阪(梅田)
※source: https://www.kawai.co.jp/company/outline/
事実、市場に出回っている国産ピアノは、ざっくりヤマハが6割、カワイは4割といった比率とのこと。
改めて聴き比べてみると、KAWAIのピアノ、ベヒシュタイン傾向、ジャズやポップスの自由感がより際立つようにも聴こえてきます。
その他、音楽教育振興の貢献も広く、ヤマハ同様全国に広く教室も浸透しています。
オルガン、ハーモニカ、そして電子ピアノ。
Kawai国際ピアノコンクール開催などを通し、国際展開への意気込みも感じらる試みもなされています。
まとめ:意外と手近に触れられる世界の名ブランドピアノ
これまで、世界の、そして国産かつ世界性際立つ王道ピアノ5ブランドを紹介してきました。
・スタインウェイ(Steinway & Sons):米国発の王道ピアノ。大人な音色と揺るぎない市場シェア
・ベーゼンドルファー(Bösendorfer):音楽の都ウィーン初の格式際立つピアノ。低音を鍵盤を増やす工夫も
・ヤマハ(YAMAHA):言わずと知れた最高級国産ピアノ。バラエティの広さと繊細さの絶妙バランス
・ベヒシュタイン(Bechstein):ベルリン発の希少価値際立つブランドピアノ。
・カワイ(KAWAI):研究所ベースの技術者ブランド。ジャズやポップスなど曲想で表情が変化する絶妙ピアノ
日本初のヤマハとカワイ、先述のように、本社は双方静岡県浜松市。創業は50年ほど異なるものの、日本市場への音楽やピアノ普及におけるタイアップは多々あったようです。
それぞれざっくりした特徴はあるものの、楽器の出会いはあなたとの一期一会。
2つとして同じ楽器はありません。その型、大きさ、そして弾きごごちと耳触り。
ショールームや販売店などで、ピアノのを弾き比べてその実際を体感することは可能です。

ぜひあなたにピッタリの1台に出会う探索、今日から初めてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。