楽譜の読み方:初心者にも優しい拍子と調号の厳選7ルール

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ピアノを弾けるようになりたい!あなたがそう思ったきっかけ、なんですか?

ピアノ曲が流れているムードが好き、クラシックピアノが似合う空間が好き、、その想いはいろいろあると思います。

のだめで流れる名曲の数々、戦場のピアニストなど名映画で流れる切なくも美しいピアノの旋律。

とはいえ、いざ自分が演奏しようと思うとき、耳コピで演奏できる奏者はそうそう多くありません。

さらに、楽譜を入手しても、ゴチャゴチャ盛りだくさん!どう読むの!?と、大抵の場合混乱します。

楽譜は、音楽を平面の白い紙に、黒一色で描く音符や休符を含むさまざまな記号から成り立っています

そして、どんなに難易度の高い曲でも、この記号の多くは共通です。

この記事では、満載な楽譜の情報から、拍のリズムや音程にフォーカスした読み取りのポイントを詳しく解説します。

弾く前の心構え:冒頭の分数は曲全体の拍子を司る!

いち、にっ、さん、し、いち、にっ、さん、はい!演奏前のこんな掛け声を聞いた記憶、ありませんか?

これは、曲に入る前、速度や拍子感覚イメトレを促す導きです。

楽譜で言うと、冒頭に数字が縦に並んでいる箇所が該当し「拍子記号」と呼びます。

拍子記号を正しく理解することにより、曲想のイメージや、その後のメロディ展開、格段にその柔軟性を向上させることができます。

この数字(上で言うと4の数字が縦に2つ)、基本的には曲の冒頭部のみに記載し、2行目以降にはありません。

この拍子記号、実は曲全体の小節を区切る宣言印になっています。数字は、分数読みします。

民謡やクラシックの定番4拍子、ダンスなリズミカル音楽の典型3拍子、そして、少々インパクトの強い6/8拍子の有名曲。

このように、数々の名曲、必ず拍子があり、それぞれ曲調が異なります。

優雅な6/8拍子は、ハイテンポになるとゆったり目の2拍子(8分音符の3連符が2つで1小節のセット)にも聞こえます。

あくまで感覚なので、曲ごとの拍子を正確に記憶する必要はありません。

とはいえ、拍子記号から小節の構成を理解することにより、リズム感と楽譜の読みやすさは格段に身近になります。

冒頭の心構え:調号は基本音の高さを変える魔法

ドレミファソラシドーーー。音楽というと、とりあえず音階並べてみたりしますよね。

この音階の概念、調号が伴って並行移動すると「移動ド」という概念で、全ての音が「ド」になり得ます。

全くもってチンプンカンプンな「ド」の移動、これを冒頭で示すのが「調号」です。

調号の概念を理解することにより、楽譜読みは格段に早く、その音調に馴染みやすくなります。

例えば写真の冒頭、4分の4拍子という安定は苦でありながら、その前にシャープ(♯)が6つ!!もついています。

これは、長調の場合は「嬰ト長調」となり、移動ドの概念では嬰ト(ソ♯)が「ド」を示します。

どの調になっても、音の運び(全音+半音の並び)は同じです。

例えば♯が6つもつく上の調号の場合、ベースとなる音階は、次のようになります。

並行移動感、感じることができたでしょうか。

つまり、冒頭の調号(♯や♭)により「ドレミファソラシド!!」の音の運びを保ったままの並行移動が可能になります。

そして、この冒頭の調号を付与した状態の音階が、音階の基本であることから、曲のどこで出てきても♯や♭は有効です。

・調号(冒頭の♯や♭)は、音階の運びを保ったまま並行移動するための魔法!

・調号は曲のどこで出てきても有効であり、♯や♭のついた黒鍵を基本音として音階に共存!

冒頭の調号による黒鍵、白鍵の音階ベースを当たり前にできることにより、指運びは格段にスムーズになります。

臨時記号という柔軟対応:この時だけ変えたい!の実現

楽譜って、冒頭だけじゃなく♯や♭出てくるけど、、、思うかもしれません。

音の高さを変える記号(臨時記号)は、難易度が上がってくると、調号のみならず、曲の途中でも頻繁に登場します。

この、臨時記号を感覚的に掴めるようになることで、音とりや楽譜読みのスムーズさは格段に変わってきます。

例えばこちらの楽譜パーツ、音符がたくさんゴチャゴチャ並んでいます。

中でも、音符を示すである♩や♫の音の横、「♯・♭・♮」が頻繁に書かれていますよね。

・♯(シャープ):半音上げる

・♭(フラット):半音さげる

・♮(ナチュラル):元の音(♯や♭がつかない音)に戻す

どこに出てきても、記号の意味は同じです。

実際の曲で見てみましょう。ベートーベンの有名な名曲「エリーゼのために」の冒頭部です。

冒頭部である調号の箇所には、符号の記載はないため、基本の音は全て白鍵です。

しかし、実際の旋律の中に♯や♮が記載されていて、同じ音でも弾く音が変わります。

また、符号(♯や♭)は曲の中で出てくると、小節中有効です。

従って、明示的に「♮」を表記することで、元の音で弾くことを促すことができます。

では次に、うっとりする名曲、ショパン「ノクターン作品90−2」の冒頭部です。

この曲では、冒頭部である調号の箇所に、3つの♭が並んでいます。

つまり、楽譜の途中で指示がない限り、この3音(シミラ)は半音さげる♭音で弾きます。

調号がついている曲において、元の音(白鍵音)を示したい時も、♮を活用します。♮は、小説の範囲内で有効です。

調号と符号(臨時記号)の基本ルール:

・調号に示されていない♯や♭は、曲の中で出てきた場合、小節内で有効!

・調号に示された♯や♭は、曲全体として有効!

・♯や♭のついた音を元に戻す「♮」は、小節内で有効!

このように、臨時記号は、小節という箱内で有効な音の高さを変える記号です。

小節区切りで音の符号(♯や♭、♮)をまとめることができるようになることで、音とりの速度は格段に上達します。

音の質に対する心構え:リズミカルやうっとりの表現

楽譜を見てみると、音符や休符、臨時記号の他にもいろいろなマークがありますよね。

中でも、音の弾き方を示す記号を演奏に意識することで、曲調は変わり、曲のイメージはより鮮明にできます。

音の質に関する音符記号:

・スタッカート:音を跳ねて軽快でリズミカルに

・テヌート:音の長さを感じて丁寧に

・スラー:音をつなげて滑らかに

・フェルマータ:音を延ばして余韻をたっぷりと

このように、音の質に関する表現は、どれもこれも副詞のオンパレードです。

とはいえ、この形容表現される音楽記号は、紙面のみの表現でありながら、優雅さや軽快さの雰囲気を促す魔法です。

この音の質に関する曲の表情の変化は、実際の曲で見てみると顕著に実感することができます。

まず、愛らしいガボットの冒頭部、軽やかなスタッカート(赤)に、所々のテヌート(黄)が効いています

一方中間部は、丁寧なテヌート(黄)に滑らかなスラー(青)が絡み、アクセントにスタッカート(赤)が映えています。

※ゴセックのガボット(Gavotte in D major: https://www.free-scores.com/)より抜粋

そして、フェルマータ(緑)。あのショパンの有名曲「革命」の冒頭、たっぷりのスラー(青)と相乗効果的に聴かせてくれます。

※ショパンのエチュード(Chopin Etude Op.25, No.11: https://www.free-scores.com/)より抜粋

興味深いことに、2小節目の左手部、右手部と息を合わせるように、休符にまでフェルマータ示されています。

このように、音の出し方を示し、音に膨らみを持たせる記号にはいくつかパターンがあります。

音の質に関する記号を実感し意識することで、あなたの演奏における表現力は顕著に変わってきます。

ペダルという極み:弾き方プラスの音響効果惹き立つ魔法!

そんなにいっぺんにいわれても、、、、そろそろお腹いっぱいですよね。。

極め付けはペダル記号、音の余韻を響かせてピアノ演奏を優雅にする足の参画です。

通常、ペダル記号は、ピアノの右側、音を絶妙に心地よく響かせ共鳴させる「ダンパーペダル」を示します。

ダンパーペダルの記号は主に2種類記載方法がありますが、用途は全く同じです。

「Ped」の箇所で踏み始め、カギ記号が終わる場所または「*」の箇所で離します。

まずは、ペダルを踏む感覚と記号が合致しやすいカギ記号です。

※ベートベンの「エリーゼのために」(Beethoven Elise: https://www.free-scores.com/)より抜粋

左手の伴奏部と同期し、音がクドくない程度に反響し、絶妙な音響を奏でます。

そして記号でみるからに優雅な、*印が離すことを示すペダル記号です。

※ショパンのノクターン作品90−2(Chopin Nocturne: https://www.free-scores.com/)より抜粋

クラシックピアノの場合、踏み始めの軸は左手の1拍目、話すのは次の拍に混ざらない程度の直前、そして次に繋げます。

いかがでしょうか。

ダンパーペダルにより、顕著に音の伸びや優雅な音楽風潮漂うアンニュイ感、実感できたのではないでしょうか。

このように、ペダルを適度に取り入れることで、曲風は途端に豪華になります。

まとめ:時を超えて紙面に溢れる楽譜記号の読み取りとは

これまで、楽譜の読み取りに欠かせない基本的な楽譜記号を紹介してきました。

・冒頭部は曲のイメトレ!頭の数字は曲全体の拍子を司る

・拍子の威力:拍子は各小節を成す基本拍!リズム感と楽譜読みの感覚を捉えよう

・冒頭で音が変わる!?調号という冒頭部の音階定義、その威力は曲全体!

・音を変える記号:楽譜読みの基本は半音上げる(♯)、半音さげる(♭)、元の音に戻す(♮)の3原則

・臨時記号の効力:音の移動表示は小節内有効!音とりの感覚を育てよう

・音の質を変える記号!?曲の雰囲気を司る魔法は、跳ねる、たっぷり、丁寧に、滑らかに

・ペダルという極み!音の余韻を響かせてピアノ演奏を優雅にする足の参画

楽譜は、紙面と黒色の記号たちのみで曲風を表現するサインの宝庫です。

音に込められたメッセージを読み取ることは、楽譜を読み、気持ちを乗せて演奏する第一歩です。

あなたが美しいなぁとうっとりする曲、たくさんありますよね。

ピアノ演奏、自由に弾いているようで、実はさまざまな楽譜のヒントを綿密に汲み取って仕上げた演奏者の傑作です。

ぜひ、あなただからできる表現を楽しみながら、メッセージの読み取りに寄り添ってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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