え、日本の有名曲ではない!?馴染みの曲は世界の民謡10選

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合唱やコーラスといえばピアノ伴奏。そんなイメージ、ありますよね。

唱歌や「みんなのうた」には、自然や故郷、哀愁などをこめたしっぽりした有名な曲もたくさんあります。

とはいえ、そんな懐かしの曲たち、あまりにあたり前に日本語の歌詞がついているあまり、日本の曲だと思っていませんか??

実は民謡や童謡で馴染みの日本的音楽、ヨーロッパやアメリカなどの民族音楽から来ているものが非常に多いです。

ごみ収集のトラック、横断歩道、車の移動販売、スーパーなどの閉店間際。。日常は音楽で溢れています。

中でも、ピアノやアコーディオン、オルガンなど、鍵盤楽器の演奏を共にする馴染みの曲は多いです。

この記事では、馴染みの曲を通して繋がる、世界的民謡をまるっと10選、厳選紹介します。

おぉ牧場はみどり:チェコやスロバキア農村地帯の民謡

タイトルを聞いただけで歌詞が浮かぶ、馴染みの名曲ですよね。

軽快なリズムで、オルガンやアコーディオン的な伴奏に合唱。というイメージも強いのではないでしょうか。

同時に、大自然の中で伸び伸びと芝を摘む農村の景色が鮮明に伝わってきます。

私の印象では、決まって天気の良い日の午前中、移動販売や牛乳配達の軽トラックから流れる曲の印象が強いです。

おぉ牧場はみどり(チェコ):

日本の唱歌:牧場、山、川、雪、水、大自然の歌詞が凝縮された健康感溢れる名曲

チェコの演奏:金管楽器とドラ部のリズムが際立ち、カントリーミュージック感溢れる応援歌のような名曲

もともとはチェコやスロバキアの農村移民によって親しまれた応援歌のようでした。

美しい牧場を誇り、農村での集団労働を讃え、リズミカルな陽気な曲として世界に広まっています。

要所要所で掛け合う「ヘイ!」という掛け声も粋ですよね!

刺繍の入った民族的衣装、トランペットやサックスといった金管楽器の空気と触れ合う柔らかな音。

そしてリズミカルでありながら安定したシンバルとの相性が抜群です。

日本で親しんでいる牧場のイメージプラスアルファの、陽気でポジティブな高揚感を実感することができます。

故郷の空:横断歩道の電子音馴染みのスコットランド民謡

タイトルは知らなくても聞いたことはある!そんな方が多いであろう馴染みの曲。

青信号待ち、カッコウの音と交差する横断歩道、、そんな情景に直結する方も多いでしょう。

そんな日本の日常に浸透した馴染みの曲、元はスコットランド民謡だったりします。

故郷の空(スコットランド):

日本の唱歌:故郷やのどかな田園風景を想う季節情景溢れるのどかな名曲

スコットランドの演奏:軽快なヴァイオリンのリズムに乗る美しい歌声「Comin’ Thro’ the Rye」

英語タイトルを訳すと「ライ麦畑で出会ったら」となる、優しくも微笑ましい曲です。

スコットランドの表現、意味はわからなくとも、発音や音の感じがとても可愛らしいですよね。

日本から見ると遠い北欧スコットランド。

とはいえ、日本の生活に根付いている音楽を通して、ますます親近感が湧く一曲です。

蛍の光:閉店の音楽といえば!まさかのスコットランドから

学校の卒業式、スーパーやデパートの閉店間際の数分に決まって流れる音楽。

別れや終わりの象徴のような蛍の光も、実はスコットランド民謡です。

ショッピングモールの閉店を促す時間、夕暮れや「またどうぞ」と次なる出会いを促しているようにも聞こえます。

蛍の光(スコットランド):

日本の唱歌:卒業にふさわしく思い出をたどり、旅立ちを讃える温かみある名曲

スコットランドの演奏:スコットランドでは新年や誕生日などお祝いの日に歌うという「Auld lang syne scotland」

直訳では「懐かしき昔」を愛おしむ蛍の光。

歌の他、スコットランドの民族楽器である管楽器「バグパイプ」の音色際立つ演奏も壮大で印象的です。

さまざまな情景を思い浮かべ中がら、新しい旅立ちを祝福する、そんな想い溢れる名曲です。

おおブレネリ:ヤッホーが印象的なスイス民謡逆輸入の名曲

「ヤッホーーーーー」山で、広々した大地で叫びますよね。

空気を伝わる音やコダマを堪能することができる特別の掛け声です。

この曲の場合「ブレネリ」とあることから、日本オリジナルの歌でないことはイメージがつきます。。

とはいえ「ヤッホーホットランランランッ」というウキウキのリズム

スイスというより「アルプスのハイジ」を連想すると「あ、あれね!!」と納得いく方も多いかもしれません。

おおブレネリ(スイス):

日本の合唱:スイッツランド、湖のほとり、山、といったキーワードからのどかで広々とした情景が浮かぶ名曲

スイスの歌:讃美歌のような美しいトーンと軽快なリズミカルな印象的な合唱曲

とはいえ、日本ではあまりに有名なおおブレネリですが、スイスには根付いていないようで、本来のメロディは不明とのこと。

日本に馴染んだのは、スイスからアメリカを渡って入ってきたことがきっかけのようです。

ところで、スイスにはヨーデルという伝統的な発声法があります。

本来は遠くまで声を伝えるための裏声法であったヨーデルと、ヤッホーホートランランラン!が繰り返されるこの曲。

オリジナルがわからないのは、そもそもこの歌はヨーデルの一部だったからなのかもしれません。

さらに、現在のスイスの歌は日本から逆輸入された曲れリメイク!日本のコダマがスイスに届いたみたいですよね。

とのことで、日本ではあまりに有名なおおブレネリ、世界を巡る名曲の浸透の不思議を感じる名曲です。

森のクマさん:複数の物語が並走するアメリカ民謡

タイトルでメロディが浮かぶ名曲、森のクマさん。

森の中でクマさんと会って友達になる、、そんなストーリー展開を軽快に奏でる名曲です。

とはいえ、山登りには鈴をつけるなど、熊に会うことを通常は警戒しますよね。

ドイツのグリム童話がそうであるように、この歌にも複数のストーリー展開があります。

森のクマさん(アメリカ):

日本のこどもの歌:日本の歌の定番!クマさんに出会って話して仲良くなるハッピーストーリー

英語のこどもの歌:日本の歌とほぼ同じ歌詞の英語版!タイトルも日本語訳とほぼ同じ「The other day i met a bear.」

とはいえ、英語版では、別のストーリー展開のバージョンもあります。

絵本展開になっていてイメージを掴みやすい英語の歌がこちらです。

このように、一見仲良くなりかけるものの、やはり逃げて追いかけられるエンドレス、、、なお話もあります。

明るいリズムでありながら、身の危険や切なさまでをも無邪気に歌っている童謡も多いです。

埴生の宿:時間も距離も超える世界共有のイギリス民族音楽

日本では、さりげなく切ないまでのピアノ前奏が印象的ですよね。

「火垂るの墓」や「ビルマの竪琴」など、多くの歴史映画やドラマにおいて、故郷への想いや哀愁をしっぽり奏でる有名な曲です。

日本語の歌詞も印象的で「え、日本の曲じゃないの!?」と思う方も多いかもしれません。

 

景色としては夕暮れがぴったりの埴生の宿、オリジナルのイングランド版では「Home, Sweet Home」のタイトルで世界的に浸透しています。

埴生の宿(イングランド):

日本の唱歌:シンプルなピアノに古典的な単語が連なり、豊かな自然情景をゆったりと奏でる優しさが印象的

イングランドの民謡:シンプルなメロディをゆるーくアレンジする、日常感が印象的なギター曲

シンプルながら澄んだ旋律が美しい「Home, Sweet Home」。

ハープやヴァイオリン、ウードなどの弦楽器など、音楽のみでさまざまな楽器とセッションすることも多いようです。

音楽に国境はない。

そんな言葉がしっくりくるこの曲。音楽を通して共通会話できる定番の1曲としてのレパートリーにできる名曲です。

マイムマイム:キャンプファイヤーの定番はイスラエル発祥

学校で習う円陣ダンス。そんな印象強いですよね。

空手、日本舞踊、生花、茶道、何かと1人技が際立つ日本文化的には、手を繋いで円陣を組むフォークダンスは少々抵抗感が強いかもしれません。

盆踊りや花笠踊り、ヨサコイなども、集団とはいえ、基本個人踊りで揃える!が基本ですよね。

そんな中で、誰もがどこかで踊るであろう有名なフォークダンス、マイムマイム。

年齢問わずゆるーく楽しむことができる馴染みの曲でもあります。

マイムマイム(イスラエル):

イスラエルの歌詞とダンス:民族楽器的な笛のねが印象的な自由なゆとりのあるダンス曲

楽しく踊るダンス曲:手拍子やリズム感など体感の喜びを表現するダンスアレンジ

開拓地で水を掘り当てた人々が歓喜する開拓の喜びを表現したというマイムマイム。

歴史的には、掘り当てた水を囲ったダンスなのでしょう。

馴染みの曲調からはアレンジが加わったように感じる美しい旋律のバージョンも印象的です。

日本ではキャンプファイヤーを囲む印象が強いですよね。

とはいえ、年齢を超えて「喜び」を共感できるふぉーくだんす。

サルサなどと共に、文化交流に効果的な名ダンス曲です。

ジェンカ:思わず連なるノリはフィンランドのフォークダンス

方や腰に手を置いて連なるジェンカダンス、思わずノリノリになりますよね。

フィンランド民謡に馴染みのあるポルカダンスに酷似するジェンカ。

リズミカルなメロディで、電車ごっこのような軽やかさがあります。

道端で並んでいる人々が、この音楽を契機に連なって踊り出すことをイメージするだけで楽しくなりますよね!

ジェンカ(フィンランド):

どこでもジェンカ:室内でも階段でもちょっとしたスペースで微笑ましい遊びダンス!

1965年度のジェンカ:優雅で遊び心がありながらスケール感満載の列車ダンス!

フィンランドの民謡では「Letkis!(レットキス:列になって踊ろう!!)」というまんまの意味だそうで、満載のカントリー感も魅力です。

アコーディオンやギターのみならず、リズミカルな打楽器も相まってより一層気さくな高揚感が伝わってきますよね。

日本では何かと「どう正しく踊るか」にフォーカスされがちです。

とはいえ、ダンスとは本来、音楽に合わせて演じられる動作であり、リズムの体感を自由な発想で表現できるものです。

ジェンカのわかりやすくシンプルな旋律に乗って存分に楽し無事で、今を楽しむ共感を深めることができます。

庭の千草:ピアノの旋律美しいアイルランド民謡の名曲

曲名は知らなくても「あー聞いたことある」というなんとも懐かしく美しい旋律。

1800年代初期、ピアノ伴奏をベースにさまざまなアレンジが加えられたようです。

オリジナルのタイトルは「The Last Rose of Summer(夏の名残のバラ)」。

美しくも季節の名残を惜しむ、ほのかな哀愁が漂いながらも滑らかで優雅な名曲です。

庭の千草(アイルランド):

日本の唱歌:美しくも儚い季節外れに咲いた花の情景を表情豊かに表現

ケルトの歌声:美しい歌声にアイリッシュハープの優しくも幻想的な音響が響き渡り、ミサのように壮大な演奏

蛍の光と共にすっかり日本化している夏の千草。

日本では「菊」の解釈になった、季節外れのバラ。

その哀愁漂う旋律から、死に別れに捧げる花である菊に喩えられたようです。

とはいえ、盆花の菊というよりは、愛らしいマーガレットとして、その生を愛らしく歌い込んだ「夏の千草」。

余韻たっぷりの大人の唱歌として、ピアノ演奏への想いが込もる名曲です。

ロンドンデリーの歌:ダニーボーイに通ずるアイルランド民謡

なんとなく知っているような知らないような、、、そんなタイトル。

とはいえ、日本では讃美歌的に「ロンドンデリーの歌」として浸透している名曲です。

連想する景色こそカントリーサイドの緑溢れる丘のイメージが強いものの、れっきとした日本の曲の印象が強いかもしれません。

しかし、同じメロディでありながら「ダニーボーイ」と「ロンドンデリーの歌」、異なる2つのタイトルの双方が、世界的にあまりにも有名です。

ロンドンデリーとは、北アイルランドの地域名に由来するようですが、顕著なタイトルの違いはその歌詞にも表れています。

ロンドンデリーの歌 / ダニーボーイ(アイルランド):

日本の童謡:旅立つ我が子への家族愛に追悼感が垣間見える愛情溢れる壮大な名曲

アイルランドオリジナル:フォルテピアノ的な淡白な絆創音が印象的ながら、美しい歌声が讃美歌感を際立たせる名曲

エルビスプレスリーのダニーボーイ:旅立ち、二度と会うことができないかもしれない我が子に向けた切ない祈りのような哀愁曲

アイルランドオリジナルの「ダニーボーイ」、事実上は北アイルランドの国歌として世界中に浸透している名曲です。

とはいえ、旋律は明らかに同じでありながら歌詞により表情が変わるこの名曲。

表現豊かなピアノの音色に相まって、届かない想いや追悼の切なさが際立つ表現力の問われる1曲です。

まとめ:日本の唱歌と思しき世界の民謡に由来する名曲たち

これまで、あまりにしっくり馴染んでいる日本の名曲たちの由来とその多様性を紹介してきました。

・おぉ牧場はみどり:チェコ農村地帯の民謡は牛乳配達の定番曲

・故郷の空:スコットランド民謡は、なんと青信号音で馴染みの電子音

・蛍の光:すっかり日本化した卒業式の定番は、スコットランドの民族音楽曲の代表

・おぉブレネリ:日本に浸透したスイスの民謡は、世界定着にはスイスに逆輸入!

・森のクマさん:複数のストーリー展開を奏でる絵本の名曲はアメリカ民謡

・埴生の宿:時も空間も超える世界共通のイギリス民謡「Home, Sweet Home」

・マイムマイム:湧水を讃え自然を慈しむフォークダンスの起源はイスラエル!

・ジェンカ:リズムに乗って赴くままのダンスを!自由な発想溢れるフィンランド民謡

・庭の千草:すっかり日本化したピアノの旋律美しい名曲はアイルランド民謡

・ロンドンデリーの歌:ダニーボーイで世界に広がる北アイルランドの国家民謡

地方に因む民族音楽。個性豊かなカントリーミュージック。

ギターやハープなど民族楽器の個性溢れるリズムも印象的ながら、日本への浸透は、ピアノ旋律メインの有名曲は多いです。

あなたが弾きたいピアノ曲、親しみやすい唱歌から始めて見るのも一つのアプローチです。

ぜひ、あなたに合った初めの1曲、今日から探してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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