音楽ができる人は頭が良い!?ピアノを弾ける人の脳6ヶ条

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左右の手の指と楽譜と、そしてペダルまで!!ピアノを弾く人の脳ってどうなってるの!?不思議に思う方は多いです。演奏する人を見ていてもその指の動きは意味不明ですし、実は演奏者自身も仕組みを説明することはできません。

とはいえ、ピアノができる子は頭が良い、ピアノを習わせると頭が良くなる、というのはもはや王道の通説ですし、脳科学でも実証されています。

私がピアノを習い始めたのは5歳になってからですが、事実成績は良い方でしたし、大人になってから「あぁ、これってピアノの脳の使い方に通じてるかも」と思うことがよくあります。

この記事では、ピアノを弾ける人の脳の使い方や、ピアノを弾くことで身につく能力について具体的に解説します。

音楽のできる人は頭が良い!?ピアノを弾く脳の生活効果

ピアノ弾ける人って、頭いいよね。ちょいちょい耳にします。

脳の影響を理解し実際に活動させることは、活性化した脳をあなたの生活により効果的に活かすことができます。ピアノを弾くときに活動する脳使いは、さまざまな点で日常生活と繋がっています。

ピアノを弾く活性化された脳の生活効果6選

【変化への気付きが増す】音符の推移を追う視覚を養うことで、ちょっとした配置変更やデザインの違いに気づくことができます。

【集中力が増す】5感をフル稼働し、目から指への反射を繰り返すことで、瞬間に対して意識を寄せて読み込むことができます。

【姿勢が良くなる】演奏そのものを肩甲骨や背筋を伸ばす筋肉の使い方はそのまま、食卓や勉強机など椅子に座る姿勢に定着します。

【耳が良くなる】楽譜を見て奏で、音色や弾き方を工夫することで、微妙なニュアンスや声のトーンの違いを聞き分けることができます。

【調和力が上がる】フレーズや曲の山場を意識した演奏表現を繰り返すことで、会話の間や意思疎通への柔軟性が高まります。

【写真記憶力がつく】左右双方の譜読みや譜めくり時に瞬間的な記憶を繰り返すことで、電話番号や地名などを画像的に記憶できます。

なんかいいなぁ。。思ってきましたよね。

ピアノは、一見、優雅で難解に思えるかもしれません。実際、立ち姿の自然体に近い演奏姿勢であったり、五感をフル稼働していたり、見えないところでさまざまなバランスや日常の所動と繋がっています。

実際には、どのような姿勢で、五感をフル稼働することで、脳をフル回転させることになるのか。ピアノ演奏する時の脳使いを見ていきましょう。

脳のフル回転!?五感を刺激する音楽とピアノ演奏の関係

ピアノ演奏する人、どこを見て何を考えてるの??思いますよね。

あなたがそう感じるチンプンカンプン感、まさにその通りなんです。なぜなら、ピアノを弾くときには様ざな感覚をフル稼働しており、一箇所への注目では情報が不足してしまうからです。

これは、レコードのパーツに準えるとわかりやすいです。ターンテーブルはピアノの鍵盤であり、針一体はピアノを弾くあなたの腕です。

レコードの針、針を支えるアーム、針の上下をコントロールするリフターレバー、そして、針圧を調整するカウンターウェイト。ざっくり、4つの役割をあなたの腕は最も容易く動かす必要があります。当然、さまざまな感覚を研ぎ澄ます必要があります。

ピアノを弾く時に研ぎ澄ます五感:

【視覚】楽譜を読む、ピアノの鍵盤を弾く指をみる。タッチにより音色が変わりますので、弾き方への意識も集中します

【聴覚】楽譜の音が正しく鳴らせているか、奏でられる音色が曲想や楽譜に示されたイメージにしっくりくるかを都度精査します

【触覚】曲想や速度でタッチは変わります。指に依存する指圧差により音質にムラが出ないよう、弾き方への意識を集中します

【予感】次のフレーズを意識した指使い、曲の盛り上がりに持っていく音の強弱、そして曲全体の雰囲気作りを予測して音を奏でます

【距離感】楽譜・右手・左手。かなり離れることもある3つを常に視ることはできません。見ずとも動かせる勘を研ぎ澄ますことが必要です。

つまり、ピアノ演奏とは、目から取り入れる情報と共に、聴覚から収集した音の正しさを即時で精査し、次に備えて曲想を作り込むことで初めて成立します。さらに、その際には強弱だけでなく、指遣いやフレージング、強いてはテンポまで柔軟にコントロールする勘どころが、曲想を左右します。

「曲想」という単語が、曲を想像するという漢字で成り立つように、まさにイメージや想像、予想の脳を活発に指導できることが重要です。

身体のフル稼働!?筋肉を刺激する音楽とピアノ演奏の関係

大小含めて600を超える筋肉が存在する人の身体。。。フル稼働ってどこからどこまで??気になりますよね。

音楽には多種多様な楽器がありますが、ピアノを弾く姿勢は限りなく人の立ち姿に近く、自然で疲れにくい体勢と言われています。つまり、理なく疲れにくい体勢を保ちつつ、さまざまな筋肉を柔軟に動かし伸縮させることによりよりよくピアノを演奏することができます。

ピアノを弾く姿勢が筋肉に無理かかからないと言われる姿勢には、秘訣があります。

ピアノを弾く時に無理がかからない姿勢のコツ5選

【首】目線の正面が譜面の最上段。見上げずに楽譜を読める位置に落ち着けることで、無理なく頭を支えることができます。

【腕】鍵盤に指を乗せることが絶対であることから、基本的に常に腕は肩から降ろす姿勢で、重力に逆らことはありません。

【背中】肩甲骨と仙骨に緊張を持たせてすくっと背筋を伸ばすことで、かが身がちな姿勢かだ脱却することができます。

【尻】腰掛けは浅く、坐骨部が椅子のエッジにあたるあたりに落ち着けることで、幅広い鍵盤間の移動と姿勢の良さを保つことができます。

【足】踵に重心を置くことができるほぼ立ち姿勢を保つことで、無理のない力加減で肩と腕を解放することができます。

兎にも角にも、演奏体勢そのものが「美しい立ち姿勢」に限りなく近いです。まずは、筋肉の使い方を意識してみましょう。

ピアノを弾く姿勢がなぜ自然で疲れにくいのかを理解することが、あなたの姿勢や弾きやすさの実感につながります。

音楽は脳を活性化する!?考えるから反射への手との関係

楽譜と左右の手、一体どう動かしているの?不思議ですよね。

その不思議感覚、実は本を音読するときに使う脳の使い方と酷似しています音楽になった途端にとんでもなく難しいことのように構えがちですが、あなたはほぼ類似する脳の使い方を日常生活で軽々とこなしているのです。

本を読む時、横書きであれば左から右へ、縦書きであれば上から下へ目を動かして文字を追いますよね。横書きであれば右から左に、縦書きであれば左から右に、ページをめくりますよね。そして、どんな配置であっても、ほぼ反射的に文字を追って内容を頭で理解し、同時に声に出して発声します。

楽譜を見て手が動く仕組み

【楽譜】リズムと長さ、音の高さから、指遣いを「読み」ます。漢字やカナを見て、その意味を理解して「読む」ことができるのと同じです。

【指遣い】音の流れやフレーズから、使う指を判断します。同じ漢字でも、前後の文字により読み方が変わることと同じです。

【調】楽譜の先頭や途中ある♯や♭の記号により鳴らす鍵盤を咄嗟に判断します。書いてある文字や言語に関わらず、同じ内容を理解できること同じです。

【🎼と𝄢】冒頭の記号により、五線の同じ位置でも音の読み方が変わります。本を読むときに、縦書きと横書きで読む方向が違うことと同じです。

【音】音符を見て、鳴らした音からその音が正しいかを「聴き」ます。本を音読することで、書いてある文字を「聞く」ことと同じです。

そんな、、、、、言葉ではそうかもしれないけど、実際違うよーーーー。そりゃ、思いますよね。

確かに、表現するという意味で、できるできないの際はあります。しかし、まずは「なんかできそうな気がする。。」という期待を持てることが重要です。

あなたの脳が日常生活で発揮している、音楽を奏でることと酷似する脳の反射や思考を理解することで、演奏するということへのハードルを確実に緩和できます。

記憶力に影響がある!?音楽演奏の脳とその効果

楽譜を見て音を弾く。そこに脳はどう関わるでしょう?

初めは、楽譜を見て、五線を数えてどの音かを数え、鍵盤を見て、それから指を鍵盤に置き、初めて音を鳴らすことに至ります。見て、考えて、形にするプロセスです。この場合、目から脳に神経は向かい、指に指令を出して音を奏でます

それに対し、弾き慣れてくると、楽譜を見るとほぼ同時に音を理解し、ほぼ即時に音を奏でるに至ります。脳は経由しているものの、ほとんど反射状態です。

楽譜を見てほぼ同時に音に表現するという「初見弾き」においても、朗読と全く同じ原理で説明することができます。あなたは、とてもよく似た動作や脳使いを日常で難なくこなしています

演奏の上達と脳の使い方のステップ

1)初級:見て、考えて、形にする。1文字ずつ文字を見て、読んでから次の文字を見て、読み方が合っているかを確認するのと同じです。

2)弾き込む:ある程度弾き込んだ曲を覚えて奏でる。何度か目で読んで理解した物語を朗読するのと同じです。

3)暗譜:かなり弾き込んだ曲を覚えて奏でる。文章を覚えて暗唱するのと同じです。

4)初見:初めて見た楽譜を脳の反射で奏でる。読書に慣れた人が、初めて見た文字をスラスラ朗読できるのと同じです。

5)譜捲り:直後の音を瞬間的に記憶し、指で奏でている間に次の音を見る。朗読のページ送りと酷似します。

ここで重要なことは、演奏上達のプロセスにおいて、脳は、考える→記憶する→瞬間記録する、という3つのステップを踏むということです。同じ「楽譜を見て音にする」という動作においても、咄嗟に非常に流動的に臨機応変に脳を使います。つまり、音楽を演奏するということは、脳の柔軟性を喚起し、指を動かして音を奏でる身体の動きまでを伴う一連の動作なのです。

音楽と記憶の関係を理解し朗読と重ね合わせることで、音楽演奏がとてつもなく困難であるという先入観を緩和することができます。

脳と視覚の錯覚!?見えた位置で脳は左右を意識する

脳と視覚の錯覚。と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

例えば左の画像、指をクロスさせたとき。思った指をピンポイントで動かすことが難しい感覚がまさにその例の1つです。どの指を動かすか、頭で考えて、右手の人差し指だから、、こっち!というように、段階を踏んで動かす指を考えるの絵はないでしょうか。

この、脳の錯覚を起こさない工夫が、ピアノ譜には盛り込まれています逆であった時の脳の困難を理解することで、一見難しく見える手の交差演奏への印象は、格段に変わります。

は?どゆこと?不思議かもしれません。実際に楽譜を眺めてみましょう。

ピアノ譜は、基本的に高音を奏でる右手部がト音記号、低音ぶを奏でる左手部はへ音記号、の2段で構成されます。上の楽譜で言うと、上段が、正に綺麗に右手と左手に分かれた状態です。右手部は青、左手部が黄色と、上下明確に分断します。

これに対し、下段では冒頭、右(青部)と左(黄色部)が入れ替わります。しかし、高音部はト音記号、低音部はヘ音記号のまま、音に合わせて音符は並びます。つまり、左手でト音記号の音を奏でることになります。このとき、ピアノを弾くあなたの脳はどう反応するでしょうか。

左と右が交差する箇所、なんと、右手と左手を並行移動させて弾こうとすると、ものすごく頭は混乱してしまいます。なぜなら、右手の規則正しいリズムや音並びの位置がずれると同時に、左手の音読みにも気が取られることになるためです。

これは、感覚と神経が交差することに関係しています。右半身の感覚は左の脳が、左半身の感覚は右の脳が司ります。右の脳で司っていたことを突如左の脳で司ろうとするので、混乱が生じてしまうのです。

この場合、右手は位置をずらさず絆創的なリズムに固定し、左手は腕を交差させてつつも明白に旋律部を奏でることで、曲運びと脳の働き格段にスムーズな流れに一転します。概念的に、右手はト音記号で高い音、左手はヘ音記号で低い音を担当します。とはいえ、旋律の流れや音並びをスムーズにするために、高低音の担当ごと左右を交差することは、脳への負担を大幅に減らし、曲想づくりをまろやかにしてくれます。

まとめ:ピアノを弾ける人の脳の仕組みとその効果

これまで、音楽ができる人って頭いいの??素朴な疑問に、ピアノ演奏に使う脳の構造と仕組みを論理的に説明してきました。

ピアノを弾ける人の脳使いで頭が良くなる6ヶ条:

1)演奏脳と日常生活は直結!集中力と細かな動きへの気づきに加え、表現力は調和力や会話力にも

2)頭のフル回転!ピアノを弾く時に研ぎ澄ます五感は、視覚、聴覚、触覚、予感、そして、全体勘

3)身体のフル稼働!ピアノを弾く時の無理ない姿勢の秘訣は、首、腕、背中、尻、そして、足

4)脳を活性化する譜読み反射!朗読と酷似する、楽譜、指使い、調号、ト音とへ音の五線譜反射、そして、音色

5)瞬間記憶!ピアノを弾く際の集中は、考えるから反射へ、暗譜から初見読みと、譜めくりを含むちょっと先を覚える写真記憶

6)左右交差への順応!旋律を追うことで、右手と左手の入れ替わりが左脳と右脳間の交信を柔軟化

ピアノの練習をすることはそのまま記憶力や調和能力を養うことであり、強いては継続的に記憶力までも育ててくれます。あなただからこそのバランス感や協調性を育てながら脳の活性化もできるなんて、楽しすぎですよね。

ぜひ、あなたの脳を活性化させるエキサイティングな感覚と、日常の輝きが変化するピアノの演奏脳、今日から育ててみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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