
ピアノの鍵盤それぞれの音、あなたはどう呼びますか?
「ド」はドーナツの「ドォ〜」、、、など歌を連想する方も多いでしょう。
音には、名前があります。そして、調の基本となるスケール(オクターブの音階)という考え方があります。
この、音の名前と音階の基礎を身につけることにより、さまざまな調への音感を育てることができます。
この記事では、音の呼び方と、ハ長調を例に基本スケールをわかりやすく説明します。
もくじ / Table Of Contents
音名:「真ん中」に注目!鍵盤の位置と名前
ピアノの鍵盤、何がどれ!?どこが何!?思いますよね。
1890年代以降のピアノは一般的に88鍵、その鍵盤の並びには一定の法則があります。
音の呼び方と相対的な名前を理解することで、楽譜や調の応用へのハードルは格段に緩和できます。

まず見た目で、白い鍵盤(白鍵)と黒い鍵盤(黒鍵)があることがわかります。
そして、黒鍵は2つと3つの塊に分かれています。
この、2つと3つの黒鍵とその周りを「繰り返しの塊①」とみなし、初めと同じ音にたどり着くまでの一周が「オクターブ②」です。
88腱のピアノでは、この「繰返しの塊②」が低音から最高音まで7回存在します。
とはいえ、どこの「ド(C)」を基準とするかで、音の高さや雰囲気は大きく異なります。

一方、楽譜は真ん中を軸に右手を高音部、左手を低音部で分ける表記が基本になってきます。
従って、ピアノの真ん中に一番近い「ド(C)」を「真ん中のド(C)」と特別に呼ぶことが多いです。
ピアノ鍵盤の「真ん中③」は、鍵盤の上のメーカー名やロゴの位置、もしくは鍵盤外側の鍵の箇所などを目印に探すことができます。
音名の違いと用途(何に役立つの!?):
・ドレミファソラシド(イタリア語名):楽譜を読むときの一般呼称(イタリア語ベースのカタカナ表記:Do Re Mi Fa Sol La Si)
・CDEFGABC(英語名):コードや和音の概念の基本にな呼称(英語のアルファベット読み:シーディーイーエフジーエービーシー)
・ハニホヘトイロハ(日本語名):日本語における調(長調・短調)の一般呼称。#は嬰(えい)、♭は変(へん)と併用する
・CDEFGAHC(ドイツ音名):音楽の専門やソルフェージュ(楽譜を読む訓練)などに活用する呼称(ツェーデーエーエフゲーアーハーツェー)
このように、用途により使用する音の呼び名は異なります。
音の呼び名を理解することで、応用で頻出する用語の基礎を身につけることができます。
音階:「半音と全音」に注目!黒鍵と白鍵の辿り方
半音階と全音階、あなたはどう辿りますか?
音階とは「音の階段」であり、音階を弾くことは、音を「一定の規則」に従って順に辿ることを意味します。
音階の仕組みを理解することで、ピアノ演奏で頻出する「長調/短調」という曲調を簡潔に理解することができます。

まず、ピアノの鍵盤、白鍵・黒鍵に拘らず、隣り合う音は全て「半音」です。
そして、黒鍵間・白鍵間を問わず、2音隣の音の関係が「全音」です。
音階の捉え方:
・半音:隣り合う音(1音)の関係であり、パターン(白鍵→黒鍵/黒鍵→白鍵/白鍵→白鍵)は問わない。
・全音:2つの隣りの音(2音)の関係であり、パターン(黒鍵→黒鍵/白鍵→白鍵/白鍵→黒鍵/黒鍵→白鍵)は問わない
・長調と短調:半音+全音(3音)の関係であり、パターン(黒鍵→黒鍵/白鍵→白鍵/白鍵→黒鍵/黒鍵→白鍵)は問わない
音の並びと辿り方の仕組み、把握できたでしょうか。
では以降で、真ん中の「ド」を基調とする「ハ長調」と「イ短調」を例に、音階(スケール)の並びを解説していきます。
軽快なオクターブ:長音階(メジャースケール)
スケールって何!?何がわかるの!?不思議ですよね。
スケール(scale)とは、一定の基準である規模や尺度を意味する単語で「定規」のことなども指す単語です。
音楽では、一定の音の並びを「音階」として定めています。
ハ長調におけるメジャースケールは「ド」の音を基準にオクターブ全てを白鍵で辿ります。

明るく安定した、爽やかな響きですよね。

オクターブの音階は「ドレミファソラシド」7つの音から成り立ちます。
メジャースケール(長音階)とは:
・基本は7つの音で構成される音の並び方の規則の1つである
・音の構成は、「全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音」の順に並ぶ
・ハ長調の場合、全て白鍵から構成される
これを弾くには、真ん中の「ド」を親指(指番号1)で始め、オクターブ上の「ド」を小指(指番号5)で終わるように、半音部で指をくぐらせます。
さらに高音に続けるときは、再度親指をくぐらせ、上の「ド」を親指で弾きます。
降りるときは逆に、親指の上を中指や薬指で跨いで1つ下の音を弾き、音をつなげます。
「指くぐり」を活用することで指づかいをリフレッシュし、音をスムーズに繋げることができます。
メジャースケールは明るく安定した音階であり、曲としては「長調」と呼ばれます。
妖艶なオクターブ:短音階(マイナースケール)
妖艶って、どういうこと!?思いますよね。
例えば絵の具、まっさらな原色に少しだけ黒や白を混ぜると、グレイッシュやダーク調に変化しますよね。
音階も同じで、ピアノでは3音下げることで、音の雰囲気はガラッと変わります。

スケールには、民族音楽やアラブ音楽のベース音階など、非常に多くの種類があります。
ここでは、ピアノの指練習にもよく活用する2パターンの音階を紹介します。
スケール中に3音変化が!和声的短音階
和声って、何!?耳慣れない言葉ですよね。
「和声」とは、和音(同時に複数の音を弾く音)に使用されるが多いことからきています。
また、英語ではハーモニックマイナースケール(Harmonic Minor Scale)といい、音階の山場に絶妙な変化を盛り込んだ音並びになっています。
ハ長調の3音下がったイ短調では、第7音である「ソ」をさらに半音上げ「ソ#」で辿ります。

後半の「ソ#」が効いて絶妙な音感を誘いますよね。
この場合も、オクターブの音階は「ラシドレミファソ#ラ」7つの音から成り立っています。
ハーモニックマイナースケール(旋律的短音階)とは:
・基本は7つの音で構成される音の並び方の規則の1つである
・音の構成は、「全音→半音→全音→全音→半音→全音+半音→半音」と半音と全音が半々、さらに第7音に3音(全音+半音)遷移を含む
・イ短調の場合、基本は白鍵、7番目のソ#のみが黒鍵となる
弾き方は基本ハ長調と同じで、3音目と4音目の間で親指をくぐらせます。
そして、遷移の多い第7音、薬指を少し伸ばします。
このように、ハーモニックマイナースケールは、正統派のメジャースケールにアラブ音楽のような妖艶な艶を付加します。
上りと下りで音階に変化が!旋律的短音階と自然短音階
短音階に特別な旋律が!?戸惑いますよね。
「旋律的」とは、その名の通り旋律の流れを滑らかにすることから来ています。
英語ではメロディックマイナースケール(Melodic Minor Scale)といい、上部の全音並びが特徴です。
さらに、下りでは自然短音階が活用されることで、雲が晴れるような安心の音並びに落ち着くことも印象的です。

まずは上り、全音の連続に高揚感を感じますよね。
メロディックマイナースケール(旋律的短音階)とは:
・基本は7つの音で構成される音の並び方の規則の1つである
・音の構成は、上りが「全音→半音→全音→全音→全音→全音→半音」と全音が4つ連続、さらに下りは自然短音階に音運びが変化する
・イ短調の場合、上りでは6番目、7番目が黒鍵、下りは全て白鍵から構成される
これを弾く際には、黒鍵になる上り第6音で中指の付け根を少し開くよう意識します。。
全音の連続により旋律の爽快感が増し、音階の指運びは比較的スムーズに可能です。
とはいえ、上行形と下行形、必ずしも上行形は実旋律の上り、下行形は実旋律の下りで使われるというわけではありません。
上りと下りで変化する音並びを半音階やトリルなどで際立たせ、煌びやかな旋律を一層華やかにすることも多いです。
このように、メロディックマイナースケールは、短調であるにもかかわらず華やかな爽快感を付加します。
まとめ:ピアノにおける音名とスケールの仕組みとは
これまで、音の名前や音階の仕組みについて、ハ長調を例に挙げて解説してきました。
・真ん中の「ド」は「ハ長調」の基準音であり、アルファベットでは「C」と表記する
・オクターブとは、基本7音で構成される音並び規則に従い、初めの音と同じ音にたどり着くまでの8度音程を指す
・音階には、長音階(メジャースケール)と短音階(マイナースケール)がある
・ピアノの指練習によく活用する短音階は2パターン、和声的短音階と旋律的短音階がある
・音階を弾く際には、鍵盤の移動幅などに応じて指を伸ばしたり、指をくぐらせる技法を使う
明るく安定的なメジャースケール、絶妙で妖艶な艶や華やかさが際立つマイナースケール。
曲の雰囲気の可能性は無限です。
とはいえ、これらの基本スケールを理解し練習することで、バラエティに富む曲調の理解は格段に深まります。

ぜひ、音階の並びや楽譜と音の関係に馴染み、あなたの音楽幅を広げるスケール練習、今日から始めてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。